『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

もう彼岸の中日かぁ

 バタバタしていて、しばらく記事を書けませんでした。そんな風に何だかんだとウロウロしてるうちに、もう春のお彼岸でなんですよね。それも中日の今日、こちらは朝からすんごく強い雨で、「お寺に行くのやだ~」っていう感じ。ところが、待っていても、雨が弱くなる気配どころか止む気配もないので、急かす母と一緒に嫌々雨の中を出かけることにしました(母は、まだお墓に来ていない…とか、叔父や叔母に思われるのが嫌なんですよね)。まっ、うちは歩いて5分くらいの場所にお寺(その境内にお墓)があるので、どんな雨でも行こうと思えば行ける範囲ではあるんですが…。

 わが家は田舎にあるので、皆さんのお墓参りの時刻は普段は割と早めです。ところが、わが家が出かけた10時ちかくになっていても、お墓にはあまりお線香の香りがしていませんでした(雨でも、たくさんになると結構香るんですよ)。まだお花が飾られていないところもありました(わが家のお墓の組合は、お供えは当日すぐ持ち帰ること。花は3日間だけは許すけど、その後は持ち帰ることというのがルールなんです)、お寺の位牌堂にも人の姿が見えず、やっぱりひどい雨のために皆さん出足が遅いのかなぁという感じでした。

 わが家のお寺は、昔は修業僧の方が多くおられたそうで、本堂や位牌堂などかなり広く、檀家の軒数も多いところなんです。それでも、最近かなりの数の檀家さんが、永代供養にされているそうなんですね。後に続くご家族がもうなかったり、あっても東京や大阪などに家を持たれ、こちらに帰って来られないとかいうことで、ご両親がなくなったときに墓じまいをされているようなんです。また、改修などのときの負担金も相当な額になるので、今ある仏だけでも、早めに永代供養にしてしまおう(永代供養にしてしまえば、負担金はいりませんから)という方も少なからずあったという話でした(つい最近、改修工事があったばかりなんです)。

 それでも、ひと気がないこんな時だからと、普段はわが家のお位牌があるところくらいしか歩かない位牌堂をぐるりと歩いてみると、空いている場所は2~3か所しか見当たりません。…ということは、待機児童ならぬ、待機仏が結構あったということなんでしょうか。そういうのもまた、人生模様…というんですかね

 さんざん出かけるのを嫌がっておきながらですが、いざ出かけてみると、位牌堂全体を歩いてみたり、後ろにある山を借景に、本堂裏にある池に雨が降る景色をしばらく眺めたり、本堂に展示されていた、江戸時代に寄進されたという経本などを拝見したりと、おちついた時間をゆっくりと楽しみました。雨の日もいいものです(おいおい)。

 帰りがけに、境内のまだ冬枯れに近い木々の中に、一本だけこんな花が咲いている木が…。


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 スマホでこの花を撮っていると、ご住職が通りがかられました。母とちょっとしたお話をされた後、この木の名前を伺うと、「さぁ。申し訳ないんだけど、知らないんですよ」。まっ、いっか…。それなりに、いい時間を過ごせんたから。

 多少小降りにはなったものの、雨は今もまだ降っています。