『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

あとは猫。ひたすら猫。すごい猫。何なの猫。





 タイトルを見て、猫好きブログか、何じゃこれは…と思われた方、ごめんなさい

 これは、某映画の感想にかかれていた感想の一文です。その映画は、今テレビでCMがながれている、『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』。それを見るたび、「ふ~ん」(大スぺクタルが売りというか、仕掛けばかりが大きくて、そうたいしたことはないだろう)とちょっと冷めた目で見ていたんだけど、これは単なる歴史劇でも、大スぺクタルだけがう売りというのでもなく、言ってみれば、ホームズ(空海)とワトソン(白楽天)による謎解きものだと聞いて、ちょっと心が動いたんですよね。で、「その映画の中で、どうも猫がとても大きな仕事をしているらしい。それも、しゃべるそうな」…と聞いて、(それゆえの、この記事のタイトルです)。ちょっと興味がわきました。

 好きな謎解きもの。さらに、原作の著者は夢枕獏さんとなると、「ホームズとワトソンの謎解きもの」というより、同じ夢枕獏さんの「『陰陽師』のラインじゃないの?」と思ったんですよね。つまり、妖怪は出てこないかもしれないけど、安倍晴明と源博雅(言ってみれば、ワトソン役)の二人の謎解きの物語というか…。それも、この映画の主役は、母の実家の宗派、真言宗の始祖空海さん~~(ちなみに、わが家は曹洞宗)。

 『陰陽師』。このシリーズ、ことごとく読みました。ただ、私にとっての晴明のビジュアルは、底知れぬ冷静さとしたたかなにおいのする(私がそう感じるというだけですが)野村萬斎さんというより、ずいぶん前に放送されたNHKのドラマ、『陰陽師』での、ちょっとはかなげなにおいのあった稲垣吾郎さんではあるんですが…(だから、京都の晴明神社にある、年配になった恰幅のいい晴明像にちょっとがっかりしたんです)。

 原作は、夢枕獏さんの『沙門空海唐の国にて鬼と宴(うたげ)す』。本を検索してみると、『沙門空海唐の国にて鬼と宴(うたげ)す4』まであるようだから、4冊で完なのかな。やっと気力が戻ってきて、本を読もうかと思えるようになってきた今、これも読んでみたくなりました。この映画も、この春のお楽しみに行ってみるか~。