『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

新しい地図を描くということ~逢いたい人とまた逢える幸せ~




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 寒いですね。年末のあれこれ、もう終わりましたか? 私は、年末までにやろうと思っていたことを、どうもやり切れそうにありません。まっ、いいか…
 
 それはともかく、いよいよ、「いつまでたてば話が終わるんだ。放送があったのは11月はじめだぞ」という声が聞こえる気がする、「ホンネテレビ」の話の続きです。
 

 さて、これまで番組で感じたネットテレビと地上波の違いをいくつか書いてきましたが、そのひとつに、ネットテレビでは、画面上(右上の方)にそのとき見ている人の数が表示されるということがあります。今見ている人の数を、見ている人が即座に知ることができる…ということですね。これね~、特定の代理店の顔色をうかがい、特定の事務所に有利なように操作される地上波の「視聴率」とかいうものより、はるかに信頼できるものだと気づきました。
 
 まして、ネット以外の媒体ではいっさい宣伝されなかった(つまり、ネットをやる一部の人以外は知らなかった人が大半だったということになる)というのに、地上波に換算してみると、通算して10パーセントほどの視聴率をあげたことになるという「ホンネテレビ」について、「地上波にはほとんど影響がなかった」などと言う、地上波のワイドショーや一部のマスコミのいうことは、やっはり信じられないってことです。

 それと対象的に、「こればすごいことだ」と興奮していたのは、ネットテレビと地上波の両方を知る業界の人たちです。いや、影響がなかったと外に向けて言っている人たちも、それは感じていたでしょう。というか、その人たちこそが、いちばん脅威を感じていたのかもしれません。地上波がおもしろくなければ、それ以外に見るものがある…ということを、多くの人が知ってしまったんですから。言っちゃなんですが、「彼ら」のファンは、年齢層がかなり広い。たとえば3人のレギュラー番組が出来れば、「ネットテレビは若い人だけ」なんて言ってる場合じゃないんですよ、ほんとは。

 …と、前書きが長くなりましたが、書きたかったのは、そんな「ホンネテレビ」の最後、72曲ライブのこと。これね~。その前日かな。あるとわかって、すごく楽しみだったんです。実は私、以前話したことがあるように、その人の歌声でその人がわかる…という根拠のない自信を持っているんですね。だから、3人の歌声を聞けば、彼らの今が何となくでもわかるだろうと思っていたんです。


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 さて、それでどうだったかというと、本人たちが言うんだから私が言ってもいいと思うんだけど、まともなリハーサルなど一度もなかった上に、70時間近く寝ていないという3人の歌は、「彼女たち」にとっても上出来と言えるものではなかったでしょう。でも、だからこそ、よけいにわかったこともあるんですね。

  「彼ら」の持ち歌を歌うどころか、その曲名を言うどころか、そのグループ名さえも、期せずして「言うと怒られる」と言ってしまった3人(これこそ、ホンネ)が歌ったのは、「彼ら」の出演作に関わりのある曲や、残りの2人が好きだと言っていた曲、そして、今の自分たちを鼓舞するような曲たち。最初のあたりの3人は、とにかくがんばりすぎてました。あの見事なまでの(と私の思う)「彼ら」のユニゾンは影を潜め、それぞれが「がんばらなければ」で歌ってるのがありあり。正直言えば、統一性がまるでなかった。

 懸命さは十分にわかりました。その誠実さも。それが、急遽募集された720人のNAKAMA(新しい地図のファン)を前にして歌っていくごとに少しずつ変わっていき、ラストにこの番組のために作られた「72」を歌う頃には、見事に寄り添ったユニゾンが聞けたんですね。「ああ。彼等は変わってない」と思いました(「彼女たち」の中には、3人の後ろに、そこにはいない2人の姿が見えたという人も数多くいましたよ)。3人はひとつだった。


                      ありがとう ぼくだって
                     また逢えて シアワセさ
                     お互いに かわってない
                     いつだって 頼りない
                     ぼくは72冊の本 かき上げて見せよう
                     ぼくも72回のキス きみに送るから
                     きみも「いいね」をつけてね

                     ずっと ずっと こんな風に
                     遊び続けよう
                     ぼくはともだちには
                     恵まれてるみたい
                           (イブからネット配信の、この番組のテーマ曲『72」より)
 


変わっていたものもありました。3人の声が、とても力強くなっていたということです。それぞれに(あることないことではなく)ないことないことの情報を流され、そうならなくてはやってこられなかったのでしょう。でも、ユニゾンの良さは変わってない。これなら大丈夫。

 私ね、残りの二人もさっさと出てきて、出来るだけ早く再結成すればいいのにと内心ちょっといらだつ想いでたんです。「彼ら」は踊りもやるグループ。間があくほど、前のようなパフォーマンスをやることが難しくなるだろう…と思ってたから。でもね、今は多少間があいても大丈夫だと思えます。「彼ら」のタイミングでやればいい、と。それぞれに大変だろうけど、彼らは(少なくとも3人は間違いなく)ひとつになれる。そこさえ押さえてあれば、それなりの方法はある。それどころか、彼らのこの経験で、もっと深い歌が歌えるようになるはずだって思えたから。そんな声がむしろ楽しみです。

 この期に及んで、またちょっと話はずれますが、前事務所での彼らの後輩グループ○のファンの方がこんなことを書いていていたんですね。 

 「彼ら(グループ名)」の歌って感動する。私は○が好きなのに、何で「彼ら」の歌のように感動できないんだろう。歌詞のせいかも。あんな歌詞のを歌えばいいのに…って。で、その彼女がいないここで、その話です。

 違うと思うよ。ためしに、誰かのカバーで「彼ら」の曲を聞いてみればいい。「彼ら」のようには感じないから。うまいとか下手とかではないんだよ。歌ってね、人が見えるんだ。集団としての想いもね。そこから出てくるパワーも、色も違う。だから、「彼ら」に曲を提供した人の中には、昨年末からその曲を自らは歌わないと封印した人もいる。作った当人だからこそわかることがあるだろうし、「彼ら」に対しての敬意もあるんだよ、きっと。あなたにもいつか、すごいグループだって改めてわかるときがくると思う。

 などと語っておいて、話は元に戻ります。当日現場に招待されたNAKAMAたちに渡された手提げには、おみやげのスイーツやミネラルウォーターや記念品。そして、「最寄りの駅には案内のものがいますから、安心して帰ってください」という文まであったとか。それどころかライブの前には、「スマホや携帯でライブの風景を撮ってもいいよ~。拡散してもいいよ~」って話もあったそう。3人に会うのは2年以上ぶり。その上、これまでそんなに手厚くされた経験のなかったNAKAMAたちは、とんでもなく感激したらしいのですが、ライブが終わり放送が終わった後、握手会をするという話になり、泣きそうになったという話もありました。

 そんな握手会のさなか、三人の最後にいた末っ子君と握手した後、やっとの想いで「再結成をまってます」と言ったNAKAMAさんがいたんだそうです(ご本人のつぶやきから)。そして、末っ子君はこう答えた。「うん。わかった! ありがとう」。
 
 「うん。わかった」。その一言で、「1億年でも待てると思った」とその人はつぶやいてました。そんなファンを持っているのも、「彼ら」です。



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                    ぼくが72才なら きみはいくつだっけ?
                                           ぼくが72本のバラ きみに贈るから
                                           お互い長生きしようね
                                                                               (テーマ曲「72」より)



 NAKAMAさんの一人は言ってました。「ずっと好きなアイドルから、とうとう『長生きしよう』と言われるようになってしまった」と。いいじゃな~い。わくわくしながら、元気で長生きできるんだよ~

 いい船出を見られました。長きにわたって、ちょこちょこと休み休み書いていたので、長くなっちゃいました。読みにくくてごめんなさいね。