この青空の風景は、その時のものではない(雲一つない青空って、案外撮ってないことに気がついた)のだけれど、二日続きの青空の日(あとのほうの日)に、ちょっと遠出してきました。久しぶりのJRに乗って…。
ぼんやり流れる風景を見ていたかったので、本は読まず、ウォークマンで音楽を聴く道のり。列車を降りてから歩き回らなきゃいけないのもわかっていたんで、できるだけ休養しておきたかったこともありました(実際、10000歩を歩く)。
懐かしい洋楽のアルバムを聞いて、さて次はと思ってリストを見ていたとき、「彼ら」のアルバムのリストが見えました。で、再生して聞いていたのだけれど、『頑張りましょう』という曲で、「東京タワーで昔、見かけたみやげものに、貼りついていた言葉は、努力と根性」という歌詞が出てきて以来の、びっくりの歌詞にであったんです。「僕は僕の人生において…」。あんたたちは、精神論でも語ろうとしてるのか…って感じの歌詞。
このところバタバタしていて、いろんなアルバムを聴くとはなく流していることはあっても、音楽をしっかり集中して聞くことが少なかったからか、聞いた時にメロディとユニゾンに気を取られていたのか、はたまたあんまりちゃんと聞いていなかったからか、妙にその歌詞の言葉に引っかかって、繰り返し聞いたんです。そして、なんか妙な元気が出てきました。
後でわかったことですが、シングルカットされていない、それもいちばん年上のK君と、下のK君二人の三人だけで歌われるこの曲は、男性ファンに人気のある曲の一つだと書かれていました。わかる気がする。この曲を聴いてから一日を始めるって「彼女たち」の言葉もあったりして、隠れた名曲なんていう人もあるそうです。「彼ら」にはメッセージソングが多いように思うんだけど、メッセージソングですね、これも…。
瞳とじれば いろんな顔
振り返ってみると
多くの愛に支えられて Fine,Pease! ここま来られた
僕は僕の人生において 起こってほしいことを
すべて起こさせてみせるのさ I will 自分の力で
100年分の情熱ほど ヒートした想いを
出し惜しみなんてしない
Fine,Pease! 快晴! 僕の空
( 『Fine,Pease! 』 より)
「彼ら」の中の真ん中のI君は、この2年間ほどで(彼女たちの)心にあいた穴を、これから僕たちが埋めてあげなければと思っている」というようなことをラジオで語ったそうだし、末っ子君も、、(この2年ほどを)「ネットで見かける『彼女たち』の言葉に支えられた」と語っているようですが、そんな今の「彼ら」にふさわしい歌詞のように思えました。
気持ちのいい、青い空
〈追記〉
この曲の詞は、佐原けいこさん。25周年記念アルバムで「彼女たち」の投票で一位をとった、「STAY」の作詞も出がけています。
『Fine,Pease!』