『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

シナモンは愛のかほり

イメージ 1



 満開の桜の話があちこちから聞こえ始めた今日この頃。突然ですが、シナモンって…お好きですか? 料理、とくにお菓子を作る方のキッチンにはたいてい常備してあるんじゃないかと思うんだけど。

 何日か前のこと。キッチンを掃除していたら、シナモンの賞味期限があと1週間ほどで切れるのを発見! まっ、その日付はあくまでも目安だし、切れたからすぐだめになる…とは思わなかったんだけど、瓶に半分ほどになっているシナモンを、できる限り賞味期限内に使ってやろうと思ったんですね。

 トーストを食べるときには、シナモントーストにして。コーヒーにもちょっと振りかけて…。嫌いな香りではないので、それを繰り返していたらある夜おなかがおかしいのに気が付きました…。何かね、おなかがすいたような感じになるの。そういう感じ…というだけで、実際おなかがすいているわけではないし、痛いとか重いとかいう嫌な感じではなくて、そういうような感じがする…というだけなんだけど。

 前にお話したことがある8時間ダイエット…(食べ物を食べるのは、1日のうち8時間に限定する。特に他の制限はなし)。今は正確にではなく、臨機応変でそれに近い状態でいるけれど、それに慣れない間も、こういう感じがしたことはなかったんです。だから、たまたまのことだろう…と思ったんだけど、それが続くんです。「変! これは何か変!」と思い、さらに「何か変わったものを食べたかしら。それとも何かの病気?」と一瞬は思ったんだけど、その後、「そういえば、シナモン…」と思いだしたんです。

 でも、です。とんでもない量を摂取してたわけでもないんですね。1日の量を集めても、小さじ1杯分もなかったと思う。それでも、シナモンって、食べ過ぎると何か体に影響するのかしら…と思ってちょっと調べてみたんですね。そして私は、「へ~~~」とつぶやく事実を知ったんです。

 
 シナモン資料その1:旧約聖書にも登場し、世界最古のスパイスとも言われている。当時は、ミイラの防腐剤や、香油として使われていた。

 「まさか、私はおなかから生きながらにミイラに…

 シナモン資料その2:古代ギリシャでは、シナモンの香りが愛情をかきたてるといわれ、好きな相手に、好意を持っていることを伝えるための贈り物として用いられていた。

 「おなかから好意を伝えてどうする

 シナモン資料その3:日本に入ってきたのは奈良時代。当時は、薬物として取り扱われていた。しばらく宮中でだけで用いられていたが、江戸時代になると、庶民の間にも広がっていった。薬物や漢方として用いられるときは、「桂皮」と呼ばれる。

 「おおっ。これじゃこれじゃ。やっぱり薬になるんだ(強い効果があるんだ)」。

 

…と納得してその内容はと見てみると、代謝を助け、粘膜を丈夫にしてくれるといわれているビタミンB₁、B₂、栄養をエネルギーに変え、アルコールの分解や、動脈硬化の予防に役立つといわれるナイアシン、骨や歯の形成に不可欠なカリウムやカルシウムなどを含んでいるというシナモンの効能は、大雑把に言うとこんなものでした。

 まずは、こんな話。体の端々まで網羅している毛細血管。ここでの血流が滞ると、当然血の巡りが悪くなり、肌のくすみ、むくみ、果ては、薄毛や抜け毛…なんてのをひき起こすことになるんですが、シナモンはこれを改善してくれるらしいんです。

 肌のくすみ、むくみ、果ては薄毛や抜け毛の改善にも役立つ。あら、いいじゃない…と思いました。血液がスムーズに流れるのを促すわけですから、当然血液サラサラ効果もあります。それどころか、インスリンの分泌を活性化して血糖値を安定させるのを助ける…と言いますから、糖尿病の改善にもいいということになります。さらにです!(ここから大事。試験に出ますからね…って、何の試験だ)。何と、あなた。シナモンには、脂肪細胞を縮小させる効果があるそうな。

 脂肪細胞の数は、やせようが太ろうが変わりません。ただ、その細胞の一つ一つが小さいか大きいかの違い。細胞が小さくなるということは、その中に貯められる脂肪も少なくなるということですよね。シナモンはコレステロールの値を整え、中性脂肪を減らす効果がある…ということです。これが、あのパッパで叶うなんて!

 …と、浮かれている場合ではありませんでした。じゃ、そんないいものが、どうしておなかをおかしくするの?

 そしたら、それに関係する話がありましたよ。シナモンには腸の働きを整える効果があるんだって(便秘の改善や予防にもいいらしい)。多分、シナモンを毎日摂り出したせいで、腸が刺激されたのでしょう。働きが悪くなると、体の免疫が落ちるとも言われる腸。その働きを整えてくれるということは、免疫力も上がるということです。当然、私がよくひく風邪にも役立つはず。 おお、god! いや。スサノオさん、オオクニヌシさん、シナモンに出逢わせてくれてありがと~!(「いや。元から出逢ってただろうが。それに、わしゃ知らん」という声が、どこからか聞こえたような…)。

 「いや、待てよ。それだけ効果のあるシナモン。もしかして、私はその適量を過ぎて摂ってたんじゃないの?」と、浮かれた後で思いました。で、調べてみると1日当たりの適当な摂取量は、0.63.8グラムと書いてあります。これより多く摂りすぎると、肝臓に負担が来ることもあるそうなんだけど、シナモン入りのお菓子を食べたり、小さじいっぱい程度を別に加える程度なら問題はないと言いますから、私が使っていた量だと完全にOK範囲です。ああ、シナモン、感謝です。刺激を与えてくれていたのね。ありがと~! 健康で美肌になります~(簡単なやつだなぁ…)。

 …なわけで、今日買い物に出かけたスーパーでシナモンを見つけた私は、カートに乗せたかごに新しい小瓶をいそいそと放り込んだのでした。