『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

ファン心~スマノミクスとは~


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 テレビでは、あまり触れられなくなった(触れないように、それどころか、グループの名前を言うことも、映像を使うことも事務所からくぎを刺されているとも言われる)SMAPのお話です。

 ワイドショーでは、「よその国の政変の話」をこの国のことのようにじっくり伝えたり、もっとひどいところがあるのにそれには触れず、重箱の隅をつつくようにして問題をあるところに集中させようとする話題ばかりで、このことには一切触れようとはしませんが、ファンの力というのはすごいなぁと改めて驚きました。

 「スマノミクス」ということばを知ってますか? 「SMAP」と「エコノミクス」を合わせた造語で、「スマップのメンバーによる経済効果」のことをいうそうです。これ、すごいことになってるんですよ。

 まずは、リーダー君がCMをやっていた酎ハイの一つ、「氷結」は、同じ期間で前CMの1.5倍の売り上げ(つまり、他の急上昇する要素がないことから、彼がCMをやったことで、総売り上げを50パーセント伸ばしたことになります)。この「氷結」と一緒に、ファンの方の言うところの「末っ子」香取君のCMしていた(いる?)チーズを買うのを、「スマ飲み」と呼び、ファンの人たちがその購買に力を入れていて、スーパーでも、それが売り切れたり、それを並べて売るところもできていたそうです。

 また、その末っ子君の番組で紹介された100円グッズなどは、翌日には売り切れている…というのも珍しいことではないそうですし(これはね~。「あっ、それほしい!」と思ったからでしょうが、その翌日にバカ売れするということは、つまりその番組を見ていたということになりますね)、草彅君のCMするスティックバーも、売り上げを伸ばしているそうな。さらに、ある出演者さんが、バレンタインデーのあたりにリーダー君にもらった(配った?)という、チョコの話をツイッターでつぶやいたとたん、そのチョコの発売元、京都の、脂取り紙で有名な「よーじや」さんのとこのサーバーがダウンした…とか、末っ子君の誕生日には、新聞広告も派手に行われ、お祝いの電車を貸し切り走らせる…とか、まぁ、すごいものです。

 何でそこまでするのか…。

 ファン心…なんですよね。事務所が「SMAP」をなかったことにしたいなら、私たちが彼らを支えてみせる…。これほど売れるなら彼らを使いたいと思わせてみせる。彼女たちの気持ちや行動は、そういうことです。

 なんてたって、ある意味「一番購買する財源をもっている年代」の多い彼女たちですから、旦那さんにいつも飲んでるお酒を、「氷結」にしてもらう…なんてのは、そう難しいことではないですよね。さらに、彼女たちのやることはきめ細かい。彼らを使ってくれたスポンサーさんに、たとえ今回で終わってしまったとしても、「これまで使ってくれてありがとう。またよろしく」の、丁寧なお礼状を書く(企業側も、敵に回すと怖いその購買力が身に染みてわかっていますから、やはり丁寧なお返事を返すらしいですよ)。愛ですよ、愛…。

 解散決定をその発表の日まで知らされなかったらしい彼らの所属する(していた?)レコード会社(余談だけど、今もレコード会社というのね)のビクターの社長さんは、「事務所は、SMAPというモンスターのことをまるでわかっていない」と言ってらしたようですし、末っ子君がその建物に泊まり込んで壁画を書いていたという、パラリンピックの組織の方たちも、彼の誕生日に全員からとして、ツイッターで(彼の誠実さをほめる言葉とともに)お祝いの言葉を送られた…なんて、彼女たちだけじゃなく、外の人もちゃんと彼らを受け止めているんですけどね…。

 …なんて言ってても始まらないですよね。CMが終わっても(お礼の気持ちで)買い続ける、彼らの復活を願う人たちの応援に、私もチーズでも買いますかね。すいませんね。限りなく下戸に近いもんで、「氷結」は買いません…でもね。わかるなぁ…。