『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

FM補完放送? 何だ、それ…???(一部編集)

イメージ 1



 それは昨夜のこと。何があったからというわけじゃないんだけど、なんか目がさえて、パラパラと霰が降る音がわずかに聞こえる中、ラジオを聞いて寝ようかなって思ったんです。ほんと、気まぐれに…。

 合わせたのはFM。このあたり、特に夜になると、AMだとやたら混信して、海の向こうの国々の放送まで入ってくるんですね。…というか、入ってくるのはここだけではないでしょうが、さすがに日本海沿いです。そちらの方がクリアに入ってくる場合も多いんです。で、「ここはどこ? 私は誰?」状態になる…。

 そんなわけで、FMに合わせたはいいけど、ここ何年も「聞こうという積極的な気持ち」でラジオをつけたことがなかったんで、どこに合わせていいかわからず、とにかく、クリアに聞こえているところをと探しました。そしたら、なじみのない放送局を名乗るアナウンスが耳に入ってきたんです。「こちらは〇○○鳥取FM。ただいま周波数○○で、○○(場所…というか山の名前)から試験放送を発射しています」…だったかな。

そんな局聞いたことがありません。…というか、「そこって、FM局じゃないじゃない」と思いました。それに試験放送って…??? で、今日合間に、ちょっと調べてみたんですね。場所と局を手掛かりにして。そしたら、わかりましたよ。それは、「FM補完放送(ワイドFMともいうらしい)」というやつを始めるための準備…というか試験放送だったんですね。

 さて、そのFM補完放送を説明する前に、まずAMとFMの違いについてのお話から。これはもちろん、周波数の違いなんですが、それぞれに際立った特徴があるんです。AM放送の良さは、何といってもその放送がカバーするエリアの広さです。障害物がない限り、広いエリアで受信できます。一方、FM放送の良さは、やはりその音質。カバー範囲はFMよりかなり狭くなりますが、AMのように、国外からの放送などとの混信もありません。逆の視点から見ると、AMは障害物や建物に弱く、混信がある。一方FM放送は、そういうことには強いけど、エリアが狭いという欠点があるってことですよね。

 …ということは、AM放送のエリアにおいて、FM放送の周波数を使ってAM放送を行えるように「FMの中継局」を設置すれば、「エリアの広いAM放送を高音質で聴くことができる」ということになります。これをやるのがFM補完放送なんですね。

 実はこれ、東日本の震災の時から各地で積極的に導入されつつあるんだそうです。大震災などの時、電気を使えない環境で、ちゃんとした情報を得ることができるのはラジオということになるんですが、上に書いてきたように、大きながれきなどの障害物ができてしまった中では、広いエリアをカバーできるはずのAMがクリアに入らないし、その点は優秀なFMはカバーエリアが狭く、どちらも使い勝手がもうひとつ…というのが確認されたということが大きかったんでしょね。

 確かにこれ、災害の時に役に立ちそうです。そうでなくても、このお話の最初のあたりで書いていたように、海外の放送の混信もなく、FM音質でAM放送が聞けるならいいですよね。何か作業をしているときなど、目を留めずに聞けるラジオ(それも高音質)は普段でも使えそうだし、「基礎英語」なんて番組を聞こうとして、「ロ○ア語」や「韓○語」や、「中国語」のイントネーションが感覚的に分かるようになってしまう…なんて悲劇(?)もなくなるでしょう(子供のころ…というか、昔の話だ~。今は音源を買っちゃいますね)。

 「そうか、ラジオ使っとこう。ついでに、災害用にもラジオも持っとかないとな」…と思った、そこのあなた。一つ注意事項があります。このFM補完放送ですが、FMエリアの周波数、90.1MHz以上の放送が受信できるラジオでないと聞くことができませんから、そこだけチェックしといてくださいね。ちょっと対応のラジオを調べてみたんだけど、電池のいらない手回しのラジオなんか、電池やUSBでもつかえたり、スマホの電源もあったりするのでも、そう高くはないみたい。他にもっとお高くて多機能なのもあるし、逆に電池オンリーの、何百円ってのもある。いろいろありますね~。。

 いや。ひょんなことから、思いがけないことを知りました。









画像は、数年前の夜の雪。


※推敲不足で、読み返してみたら言いたいことがダブっていたりしたんで、少し手を加えました。すでに読んでくださっていたかた、読みにくくてゴメンなさいねm(__)m