『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

新年のご挨拶に変えて~出雲の雲~




 とんでもなく遅くなりましたが明けましておめでとうございます!
 今年も何だかんだとお話したいことを書き並べるだろうこのブログですが、今年もどうぞお付き合いくださいね。

 とにかく、日頃の寝不足が祟ってか、お正月用事に出かけた後、おこたでちょっと横になると、すんごい「眠り沼」に落ち込んで這いあがれなくなり、ここまで更新できませんでした。これはもう、「今年はもうちょっとちゃんと寝ろよ」ってことなのかもしれませんね。

 さて、お詫びと言っちゃなんですが、昨年、PCの異常だか、デジカメの不調だかで整理できずにいた出雲大社の神在祭の記事を書く前に、一昨年と昨年の出雲の空をの画像をお届しようと思います。

 昨年、神在祭に行った時のこと、参道を歩いていると、前を歩いていたみょ~れいの女性の二人連れが、こんな話をしていたのが聞こえたんです。

 「ほら、前にツアーで来たときさぁ、こんな団体で、こんな端折ったお参りじゃ、神様が私の願いを拾いあげてくださるわけないわって言って、その次の年に二人で来たじゃない。でさ、来年は私は来ないからねってお互い言いあっといて、今年3年目だっけ
「見事にこの二人だしね~
「でも、毎年思うんだ。出雲の空って、きれいだよね~」
「そうなのよ。そりゃさ、あんたたちから見たら、きれいでしようとって地元の人には言われるだろうけど、そういうんじゃないのよね」
「そうそう。うまく言えないんだけど、なんか違うのよ…」

 実は、私も「なんか違う」とよく思っていました。吹雪のお正月でも「あれれ?」という感じで晴れるし、どしゃぶりでもそう。遷宮の時も、土砂降りだったのが、神事の最中だけ晴れた…とかいう逸話には事欠かないところではあるんだけど、そのことではなく、以前、「風がないのに、そう高くない山の上の方で、雲が気ぜわしげに右に行ったり左に行ったりを繰り返していた。それを見た他の人たちも、『何だ、あれ…』なんて話していて、私だけがそう思ったんじゃないみたいだった」っていうようなことを書いたことがあるの、以前からの御常連さんは覚えてらっしゃるでしょうか。

 それなんですよ。…っていったって、何がよってことなんですが、出雲の空の特異さは、「雲」じゃないかしらって思ったんです。何かね、ほんと、その彼女たちじゃないけど、「うまく言えないんだけど」、私が引っ掛かってるのはそれじゃないかしらって思ったんですね…。

                     八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに
                     八重垣つくる その八重垣を

 スサノオさんが詠んだというこの歌のすがすがしさを思ったからか、出雲の神様が遷宮のために仮殿に移られたとき、元々の本殿の中を拝見させていただけた一般公開の時に見た、神坐の上にかかれていた極彩色の雲の天井画の印象があったからか、出雲と雲って切っても切れない縁で結ばれてるんじゃないかと思ったんですね。

 そんなわけで、「ああ、きれい…」とか、「面白い!」とか思えたいくつかの「雲のある風景」を、年賀状代わりにしたいと思います。 それでは、改めまして。今年もよろしくお願いいたします。皆さんにとって、素敵な一年になりますように




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