『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

流血のお参り…ーー;

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 少し前に、母の弁膜症の手術の前に、その途中にあった神社に「飛び込み」で母の快癒を願ってお参りしたまま、2年が過ぎた…というお話をしました。母も一緒にお礼参りに…と思っていたのですが、(待ち時間も合わせると)診察に時間がかかり、思うように行けなかったんです。

 …というのは結局は言いわけ。行こうと思ったらいつでも行ける。いや、行かなくちゃ…と思って、この前、そこから近いところに住む友達に連れていってもらったんですね。この「友達」…というのが、とんでもなくありがたい存在になったんです。

 母の手術が無事に終わり、後で調べてみると、 この神社、このあたりの産土神さまでした。そして、ここにお参りし続けたご夫婦が、ご主人が88歳になって子供に恵まれた(奥様もずっと同じ人…というか、それに見合う高齢だった)…なんていう逸話のある神社だったんですね。その神社には石のくぐり門のようなものがあって、それをくぐって伊勢神宮や京都の上賀茂神社の方に向かってご挨拶し、その門を再びくぐり、今度は反対側の位置になる、このあたりの神なる山に向かってご挨拶して神殿にお参りする…という珍しいやり方のところだったんです(その通りにやってらっしゃる方は、今はあまりないみたいですが…)。

 一応その方法にのっとってやろうとした私、何とその門の端っこに、がつんと頭から当たってしまったんです。私はそう強く当たったつもりはなかったんだけど、一緒にいた友達によると、結構な勢いと音だった…というじゃないですか。その言葉の通り、くぐった途端、たら~~っと何か頭から流れてきます。

 思わず手で拭いて、びっくり 血じゃないの~~~

 拭いても拭いても、たら~たら~っと流れてくる血。ティッシュがどんどん朱に染まります。それが少し落ち着いてから、自分では位置がわからないので、友達がそこに流れるありがたい宮水()で血の跡を拭いてくれました。そのあとお参りし、長い不義理をお詫びして神社を後にしたのですが、なかなか血がすっきりと止まらなかったんです。心配した友達は、しばらく付き添って、けがの部位を抑えてくれて、血を止めてくれました(感謝

 「いや~~。こんなこと初めてだわ」(私)
 「私は、やったこともないわよ!」(友達)

 傷は浅かったようで、そのあとは落ち着きました。で、お医者様に行くことはないと判断。2週間近くたった今、かゆいかゆい…。触ってみると、かさぶたが落ちる寸前のようです…。頭の中なので目だたないし、髪を洗っても触れないようにしているんですけどね。

 そのけがの後、「お礼に来ます」なんて言っておきながら、2年もこなかったから神様は怒ってらっしゃったんじゃないかしら…と。おまけに、神社で流血沙汰ですよ。これは、早めにお詫びに行っておかないと…ということで、この神社と同じ名前、同じ祭神さんの近場の神社にお参りに行ってきました。

 初めてお邪魔した神社なんだけど、そのあたりもわが家と同じく、今回の地震の震源地から近いところにあります。ここには神官さんはおられず、氏子の方が月に2度、交代でお掃除されているそうなんですが(道を聞いた方に伺いました)、、いくらかの落ち葉以外は、きれいに清められていました。

 わが家が氏子の神社がそうであったようにここも、拝殿は無事だったようなのに、灯籠はことごとく倒れています。もう一つ近くにあると聞いた神社にも行ってみたんですが、こちらは表の門にしっかり黄色のテープが張ってありました。「ここを通るな、危ないぞ」ってことですね。

 そのどちらにも、多分普段はいただいてらっしゃらないだろうお酒の、小さな瓶をお供えして、静かにこうべを垂れてきました。「重ね重ねの失礼、どうぞお許しくださいってお伝えください。それから、どうぞ、ここの皆さんをお守りください」って…。

 駐車場から少しある、その神社の行き帰りに見た道路沿いのお宅には、屋根にブルーシートがかかっていたり、かべにビビ、とか、塀が倒れている…どころではなく、「入るな、危険」的な検査済みの印のあるお宅があったり、すごくしっかりした感じの古い蔵が壊れているお宅もいくつかあったり…。改めて、地震の大きさを思ったお参りでした。ところで、神様許してくださったかなぁ…。こんな状態で、神在祭に行ったんだから、懲りないやつです。そのお話は、改めてまた。