お家に仏様をお持ちの皆様、ここまでのあれこれは片付きましたか? 「まだまだよ。これから晩御飯だし~」と、いうお泊りのお客様のあるお家もあるでしょうね。がんばれ~~~
わが家は、この時間で片付きました。まっ、母がいますから、私は裏方をやってただけですけどね
そんな風だから、昨夜も何だかんだ片付いてから、いつものとは別に、父が生まれた所のミネラルウォーターと、アイスコーヒーとミルクとをお線香とともにお供えして、般若心経をひとうなりしておきました お盆に私ができるのは、裏方とこんなことくらいです。帰ってきてくださっているの皆さん、これでくつろいでくれてるでしょうか…。
来ていただくばかりではなく、うちも親類のお墓やお宅にお邪魔するんですが、そんな中で、行かなくなったお宅もあります。子供さんは県外だし、こちらにいらした老夫婦がなくなってしまった、祖母の実家です。祖母の兄弟のそこのお爺さん、うちに必ず来てくださっていたんですけどね。
そのお爺さん、お盆でなくても祖母に会いによく来てくださっていました。いつも祖母といろんなお話をして帰られたのですが、この話をされた時、絵を書いていたか、本を読んでいたか…。とにかく、私がちいさなときだったと思います。だから、できた話だったのかもしれません。
そのお爺さん、戦争の時にお隣の半島の方に行ってらしたんですね。お爺さんの部隊がある村の方に入っていたら、そこはすでに「北の方から来た連中」(というようなことを言われたような…。.日本人が…という言い回しではなかったように思います)に荒らされていて、村はめちゃくちゃになってしまっていたそうです。生きた人の影はなく、まだ年端もいかない女の子まで、下半身丸出しのまま○されていたんだそうです(お話はもっと長かったと思うんだけど、そこだけが何故か…)。
実はお爺さん、家に幼い女の子がいらしたんです。その亡骸が、まるで自分の子供のことのように思えて、「何でこんな子まで…」と泣けてしょうがなくて、身づくろいを整えてやり、道端の花を手折って、それを手向けてそこを去ったんだそうです。
「この子が大きくなる頃には、あんなことがどこにもなくなっていればいいんだけどなぁ」。
私を見て、言われた言葉です。そのことがとても印象深くてずっと覚えていたというわけでもないのに、最近突然そのときのことを思い出したんです。わすれていたことのはずなのに、ずっと記憶の部屋の中にあったのでしょうか…。
たぶん、その時の私には、その話の意味がわかっていなかったと思います。でも、それをいきなり思い出した今はわかる。そして、「身づくろいを整え、花を手向けて去った」…。そんな言葉は、今はどこからも決して聞こえてこない話です。
私も思います。そんなことが、どこにもない世界になればいいって…。いつになったら、そうなるのかなぁ…。
今日は新月。新月にそれを願ってみましょうか…。