風よ吹け!

子供のころから、心ひそかに思っていたことがあるんです。スポーツっていうのは、元来ずるいものなんじゃないかってこと…。そんな、かわいくない子供だったんです。

 特に球技なんか、その典型ではないかなぁ。たとえば、バレーボールにしても、テニスにしても、サッカーにしても、相手が手薄なところにボールを打ち込むことで勝つわけでしょ。まして、「どうも相手チームは、こういうところが弱いようだからそこを攻めろ」…って戦略さえある。相手の弱いところを突くって、やっぱりずるい…。考えようによっては卑怯だとさえ思えます(フィギュアスケートとか、体操とか、そういう個人競技はそれとは少し違う気もするけど…)。

 だから、ルールがあるんですよね。スポーツマンシップを含めて…。それにそって互いの死力を尽くすから、人は感動するのでしょう(もちろん、そこで自国チームが勝ってくれると、すんごくうれしいわけだけど)。相手を敬い、尊敬するって想いがないと、それはただのケンカの変形でしかない。たとえば、スポーツマンシップを捨て去ったかのように、人を貶める態度をとって(ここがポイント!)勝った勝ったと喜ぶような人たちには、スポーツをやる資格はない…と、スポーツを授業でやったことしかない私は、上から目線で思ったりします

 2013年のWBCでの日本と台湾の試合のときに、負けた台湾のチームの選手が真ん中に集まり、スタンドに向かって深々と頭を下げるシーンがありました。その時のスタンドには、3.11の震災の時に、多大な支援をしてくれた台湾に対しての、心からのお礼を書きこんだ、たくさんのプラカードを掲げた日本の人の姿がありました。台湾の選手に対する惜しみない拍手と、そのプラカードに対する想いの表現―。その当時の(!)政府がしてくれなかった感謝を、一般の人たちがする。そんな機会を与えてくれるのも、こういう試合のときですよね。

 そういえば、今回の女子サッカーのワールドカップの時にも、日本の選手が負けて落ち込む相手チームの選手を慰めるシーンが見られましたよね。オウンゴールをしてしまった選手を気遣う発言をした日本選手に対して、わざと真逆の違訳をしたかと思えるようなテレビのテロップ(っていう?)の間違いのことを後で知ったときには、カチンと来ましたけど、あれはまた別のことですものね…。選手はえらいです。

 さて、その決勝が近いですね。

イメージ 1

イメージ 2



イメージ 3