お札(お玉串)をいただきに行った出雲大社。今回は朝早めにではなく、ゆっくり出かけたので、中国の大団体さんなど、かなりの団体さんとぶつかることになりました。もちろん個人客も多くいらっしゃいましたが、それでも、まだまだまったりお参りできるし、ごく一時的にだけど、人がほとんどいない風景を撮れたりもしました(やはり、団体さんは、お参りというのにそう興味がない感じ。前に話した、一番大事なポイントでも、お賽銭どころか、なんだこれという風で通り過ぎられるだけ。特に海外の方は、お土産感覚でお守りを買い求めたり、おみくじをひいたり…というのが楽しみで来られているという感じでした)。前日同様、日差しは暑いけれど、ここちよい風が吹き抜けていく境内です。
今回、「ほっ?」と思ったことが二つありました。一つは、神楽殿のところに何体かあるのは知っていたんだけれど、境内のあっちこっちにうさぎの像が増殖していたこと。どうも、その多くは千家さんちのご結婚の記念で建立されたもののようでした…。
本殿の裏にいた子たちは、前から見たらこんな風でした。
本を読んでる子(もしかしたら、オオクニヌシさんの知恵袋のスクナヒコナさんか?)と、大黒さまかな?
参道のはずれの方で、酒盛りもしてる子たちもいるし…。
広い境内の途中に新しくできていた、相撲の始祖のお社の前では、こんなのも…。
「かわい~~」と言いながら写真を撮りつつも、ふとこんなことを言っていた女の子がいました。「でも、何でうさぎ?」
はい。因幡の白兎の神話の時から、うさぎはここの神様のお使いとされているからですね。だから、本殿の上の方にはこんなのがあります。
海を渡るうさぎ…ですかね。
小さいのも足すと、少し多すぎる気がしたけど、お使いがたくさんいるわけだから、それもよし…かな。
「ほっ?」と思ったもうひとつ。それは風…というか、「気」と言い換えられるものかもしれません。遷宮の少し前だったかなぁ。「背中を伸ばしてしまうような凛とした気が背中を押してくれる…。それが出雲大社だと思ってたけど、何でだかそういう感じがしない気がする」というようなことを、一度書いたことがありました。それがね、戻ってきていたんです。ちゃんと感じられたんです。
参拝客が多いとはいえ、神様が、「なるほど。それが願いなんだね? わかった、わかった。任せなさい」と真剣に聞いてあげなければならないようなことが、今は遷宮のころよりは減ってきているからかもしれませんね。本来の数に戻ったというか…(ほんとかいな)。
これは、特殊な力などない私が今回受けた感じだけど、それでも、はっきりと感じたことがありました。昨年11月に行った、すべてが暖かでおおらかな空気を感じた、松江の「八重垣神社」とは、まったく違う空気の場所だということです。どっちも好きですけどね。