100回目のバースデー

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 先月の母の術後6ヶ月の検診に行った時、踏切である寝台特急に出会いました。目の前を通りすぎるその姿を見送りながらふっと思い出したのは、鳥取選出の某国会議員さんの話です。ずいぶん前にその方が、某テレビ番組でこんな想い出話をしてらっしゃったんですよね。
 
 地元から東京の学校に進み、上京して暮らすようになった自分は、何度かホームシックにおそわれた。たまらない寂しさを紛らすために、その頃よく夜更けの東京駅のホームに行っていた。地元への寝台特急が発着するホームだ。
 
 ベンチに座って、ただ、そこで聞こえる言葉を聞いていた。帰りたいけど帰れないふるさとの言葉を聞いていた。その言葉がずっと聞きたかった。それでも、列車はホームを離れていってしまう。その姿がホームから消えてしまうまで見送って、とぼとぼと夜の道を帰った。そんな思い出がある…。そんな話です。
 
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 その話を聞いて、少し肩を落として帰っていく、まだ細かっただろう背中が見える気がしました。その寝台特急は今でも、東京と出雲市を結んで走っています。今は出雲大社への乗客で人気のこの寝台特急は、その議員さんが学生時代に帰郷のたびに乗ってらっしゃったという頃とは、車体も車内のスタイルも、そしてその名前さえも少し換え、路線の変更もあったので、今では乗り降りしてらしだだろう鳥取東部の方を走らなくなっていますが。
 
 長距離の移動はもっぱら飛行機でということが多くなってしまったこの頃ですが、郷愁というのは、空港より駅の方がある感じがしますよね。いろんな別れや旅立ちを見てきた東京駅君、100回目のバースデー、おめでとね。