『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

肌の豆知識

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 私が仕入れた内容から、ちょっと肌の豆知識を。肌ってどういう構造になってるかをまとめてみようと思います。
 
 肌は大別すると、表皮と真皮に分けられます。表皮はごく薄く、真皮は結構厚く丈夫。その真皮は、弾力いっぱいのコラーゲンと、それを作る組織でできているんだそうです。つまり、肌に張りや弾力を与えているのは、この真皮なんですね。
 
 えっ? じゃ、その上の薄い表皮は?…ということになりますが、表皮には、細胞に栄養を与えたり、老廃物を排泄したりするための血管もリンパ節もないんですって。私には、これがいちばんの驚きでした。それじゃ、表皮は何のためにあるのか…。
 
 この表皮、普通は14日ほどで入れ入れ替わってしまうんだそうです。細胞が死んでは重なりして、俗にいう角質となって、たとえば、食べ物が乾いたり、外からの刺激にさらされないように覆ってくれるラップのように、肌を守ってくれているそうなんですね。つまり、私たちにとっては、角質を作るために表皮はそこにいてくれる…とも言えるかもしれません。
 
 (その角質のうちのいちばん上のは、角質になってから、大体4日ほどではがれ落ちるんだそうです。だから、たとえば洗顔した後、メイクのラメなどが多少残っていたとしても、すぐに落ちてしまうからそれを気にして、無理やり落としたりすることはない、ということになりますね)。
 
 あれって思いました? ええ、書き間違いじゃないんですよ。角質が肌を守ってくれてるんです。よく忌み嫌う形で聞く角質は、本当は悪役ではなく、肌をバリアとなって守ってくれる味方だったんです。
 
 先ほど括弧内でお話ししたように、角質のいちばん上のほうの細胞は、4日ほどで「ラップのお役目」を終えて落ちていくわけですが、それが乾いて自分からポロっと落ちないと、新しい表皮細胞ができないんだそうです。一個落ちたら一個でき~♪ そういうお約束になっているんですね。それを規則的に繰り返すことで、表皮は安定した平らな厚さを持っていられるってことらしいです。つまり、自然に乾いて一個ポロッが起きないと、新しい表皮(そのあと角質)は生まれないということになります。で、規則正しく作られなくなってしまう。
 
 角質は、表皮が死んで層になったもので、肌を守ってくれている。で、一個ポロッで一個でき~♪ ここまでは、OKですね? その角質、実は重なって熟成していく間に、細胞をつなぐ脂質と一緒になって、自然の保湿効果をどんどん高めていくんだそうです。その中でも、ポロッと落ちる前の角質は、何十万円の化粧水でも及ばない、最高の保湿効果を持っているんだそうな。
 
 ということは、たとえば、ふきとりの化粧水なんかで角質を無理からに落とすとかいうことは、元々そこにある最高の保湿効果をもつ角質を、肌を弱酸性に保ってくれるという常在菌もろとも落としてしまうという事になります。それも、自然な一個ポロッじゃないから、一個でき~♪は起こらない。となると、表皮はどんどん薄くなり……。
 
 角質をとると言うことは、そういうことだったんですね。何かある前には皮膚科に行くどなたかに、教えてあげたい気がします。まっ、それとは別か。