『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

ON MY JOURNEY

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前の記事から続く話です。

水洗顔に興味は持ったけど、あいにく新しい化粧品をかったばっかり…。いただいたコメントにもありましたけど、そういう方もあるでしょう?
 
確かに、処分すればすぐに新しい取り組みに早くとりかれるのでしょうが、それはさっさと始末して…とは、私には思えません。偶然にも基礎化粧品がキレそうになっていた時だったから、やってみるかと思えたけれど、私だってそういうのがあったらそれはまだ使ったかもしれません。
 
だって、縁があって来たんですもんね、私の所に…。捨てるってことの罪悪感もあるけど、そんな風に思います。私は霊能者とかじゃないので、確証はありません。そう思うだけ…。私が、物にも想いがあると思っていた子供だったからかもしれませんけど、後ろ髪を引かれるんなら、それは使っちゃいましょうよと思うんです。
 
それに、心惹かれたり、好きって思う物や人って、決まって思わぬことを感じさせてくれたり、学ばせてくれたりするもんですものね。
 
話はちょっと変わりますが、しばらく続いた母の入院時、私のお供はKの歌でした。そこに着くまでの間、心を癒してくれた…、ありがたい存在だったんです。
 
ご存知ない方に説明すると、Kは、海の向こうの国の出身で、主に私たちの国でアーテイスト活動をやっているシンガーソングライターです。10年くらい前から、それも私たちの国の人に囲まれて言葉もやり方も覚えていってデビューしたという、あちらの後押しのない「Jポップ」のアーティストなんです。
 
34年前から2年の兵役につき、帰って来てしたためた「幸せを数える。」という本については前に触れたことがあるので、改めてここでは触れませんけど、それは彼の賢さと真摯さ、そして、二つの国をどう考えているかを感じさせてくれる興味深い本でした。
 
 
いつものように彼の曲を流しながら、ふっと思ったんです。「そうか。そうなるんだ…」って…。
 
かの国と私たちの国は、今あまり良くない状態にあります。それに関連して、「そうか。そうなるんだ」と思ったことがあったんです。
 
あるかないかもわからないぶっそうな話だけど、かの国と私たちの国にもし「万が一のこと」があれば、かの国の国籍を持つ人はすべて、国外退去となります。抵抗する人は、強制的に国外に追放されることになるんです。そして、一旦出たら、「兵役を経験している人」についてはいろんな審査が厳しくなるそうです。つまり、Kはその対象だということですね。
 
どんなに私たちの心に響く歌を歌っていたとしても…。それを大事に思っていたとしても…。ほかにももっといらっしゃるだろうと思う、問題を起こすことのないだろう「心ある人」たちもその対象となるんです。それは、理不尽に思えるけれど、別の角度から見ると、この国にいる私たちを守ってくれる大事な約束事でもあります。
 
先行きどうなるのかは、私にはわかりません。ただ、それに関して、そういう約束があるのを教えてくれたのは、「あの子」なんです。その人が、そして、その人の国が知りたいために学んでいったことで、わかったことの一つだったんです。
 
前にも話したことがありましたけど、そういうことも含め、いろんなことを学んでいったから、彼の行動がその国の多くの人(と、一般的に言われる人たち)とどう違うかも、そのはすだというような、目をふさいだ感情でではなく、自分の目で確認することができました(確認するのに十分な時間と報道、そして出来事がありましたよね)。そして、そういうこととは別に、母の手術や入院の間のふとしたときに、「ソヨンの手術中や入院中のインスの気持ちや姿」に想いを馳せたりもする…。ほんとは架空の人なのにね…。しんどかったよね、つらかったよね、って…。
 
これがかの国のほかの俳優さんだったとしたら、いえ、私たちの国の俳優さんだったとしても、ここまで学び、また惹かれるだろうかと問われれば、否というでしょう。だからこそ待ちわびているし、そろそろことを動かしてくれるだろう…と思っているんですよね。
 
この間、映画館で、上映を待っている時も思っていました。暗くなったここで、すぐにもその演じる姿が見たいんだって…。そう。ほんとうに見たいんです…。