『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

岩戸から出る理由(タイトルちょっと変更)

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見たばかりの伊勢の遷宮の行事の印象が強かったせいか、頭に「古事記」が残っていたようで、ある時ふっと、弟の乱暴にキレて「お隠れになっているアマテラスさん」ってのを想像してしまいました。

お隠れになって、世の中真っ暗になってしまったために、あれやこれやと困ったことが起こります。何とか引っ張り出そうとする神々。ストリップまがいのトランス状態での踊りをアメノウズメさんにやってもらって、やいのやいのして気を引く係。ちょっとでも扉があいたら、それを引っ張って戻させまいとする係の剛力彩芽…じゃなくて、剛力の神様。そして、自らの光を浴びさせる鏡を掲げて準備をする係(ちなみに、これが八咫鏡といわれるものでしたよね?)。もしかしたら、そこに至るまでには、おおそれながらと説教をする係や、泣き落としの神もいたかもしれません。それぞれが準備万端で構えて時を待ってたんですよね。

ただ、アマテラスさんは神中の神。それぞれの神様たちが考えることなど、と~っくの昔にわかってらしたことでしょう。それでも出てこられたってことは、もしかしたら、頃合いを見て出てきてくださったのかもしれませんよね。「さて、次はどの手で来るかしら~。お~。その手で来たか。ああ、あそこで構えてるのは誰それね…。そうねぇ。そろそろ潮時かしら」って…。そして、それからなすべきこともわかってらしたでしょう。満を持しての登場ですね。

外のタイミングを待ちつつ、自らのタイミングとすり合わせて、いちばんいい時を探す。それは案外至難の業です。アマテラスさんには、「気を見て敏なところ」と、「ぎりぎりまで待たせる非情さ」があったのかもしれませんね。一見おいしそうに見えることに、後先考えずにすぐに飛びつく人(神だよ…)だったり、外のタイミングを待っている神様たちをかわいそうに思って、飛び出してしまうような人のいい人(だから神だってば…)なら、ちょっと違った話になっていたのかもしれません…って、これはあくまで遠い昔のお・は・な・し…ですね^^;。

ところで、アマテラスさんって、実は男神だったという話もありますよね。だったら、弟の乱暴にキレて閉じこもるってのはどうよ…と思いますが(小さい男じゃ)、神中の神ですからね。それも考えがあってのことかもしれません。実は、神々や人々を思ってこその…。

さて、うちのアマテラスさんは、何を掲げたら出てきてくれるでしょうね。待ってるぞコールはだいぶしてるし、新しいカメラ? 珍種のワイン? 見たことも聞いたこともないけれど、とんでもなくおいしいという噂の食事? ハニートラップでも仕掛けてみる? いや。これには引っからないなぁ…。やっぱり、しびれるほど面白くて、いろんなものを乗り越えてでもやりたい脚本。あるいは…、外の神々の懇願(あるいは、その危機を見かねて)…か。

いずれにしても、うちのアマテラスさんの心胆を信じます。思うようにやってみなはれ(オイオイ…)。