阿頼耶識(あらやしき)?!

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今日BSの「日本100巡礼」という番組で、清水寺をめぐる旅をやっていたのを見ました。とは言っても、数日前に録画していたのを見たんですけれど。

元々清水さんが好きだということもありましたが、実はその番組宣伝で「知ってる顔」を見ていたんで、予約しておいたんです。というと、なんとなくわかる方もあるかと思いますが、清水寺を歩かれた女優さんをご案内されていたのは、録事の大西さんだったんですね。だから、日中のロケ風景ではあるけれど、「その旅」の追体験ができるかな~と思ったんですよね^^。

仁王門前の「あ形」が向かい合う狛犬の話、重さ2トンの鐘を取り付けた鐘楼は6本の柱で支えられている珍しいものだという話、西門(さいもん)は西方浄土の入り口でもあるというお話、三重塔の鬼瓦は、火伏せの神様が祭られている愛宕山のある方向の逆側(南東)だけは水の神様の龍になっているという話、など…このあたりは、その旅の中でも語られただろうな、というお話がいくつかありました。

その中で、思わぬことを知りました。

この清水さんのことは以前から少しは調べていて、広く庶民が支えてきたお寺だとか、明治維新に深い縁のあるお寺だとかいうことは知っていたんですが、このお寺の宗派はちょっとユニークだということをこの中で初めて知ったんですよね(これまでその宗派の内容にまでは興味がなかったんです…^^;)。

清水さんには特定の信者さんというのがいらっしゃらなくて、宗派の色もないという話にまずは驚きました。「ちょっと清水さんに行って、きれいな景色を眺めてこようか」とか、「仏さんに手を合わせてこようか」という程度の観光的要素が元々あったお寺なんですって。修行寺の凛とした空気がお好きな方の中には、「清水寺なんて、観光地的すぎて行く気がしない」…なんてもったいないことをおっしゃる方が時々いらっしゃいますが、「だって、もともとそういうお寺なんだもの」ということなんですね。

とはいうものの、清水さんは法相宗(はっそうしゅう)を掲げるお寺です。この法相宗というのを他では聞かないなと思ってはいたんですけど、法相宗のお寺は、あとにも先にもここだけなんですって。

ご案内の中で大西さんは、「住職は、明日の自分を知りたければ、今日の自分の行いを見よと言われる」と話してらっしゃいました。それこそが、この法相宗の考え方。つまり、「心の奥にある深層意識を認め、目の前の世界はすべて自分が作り出していると認識しなさい」というのが、その教えらしいんです。

人間の感覚には、眼識・耳識・鼻識・舌識(五感のこと?)とあって、その下が無意識の世界。それも三つに分かれていて、一番下に「阿頼耶識(あらやしき)」というのがある。この「阿頼耶」というのは、「膨大な」という意味なんだそうですが、その膨大な「阿頼耶識(あらやしき)」は、私たちが思ったことやしたことどころか、その親達…どころか、すべての人の人がした体験がすべて貯蔵されている蔵のようなところなんだそうです。

この阿頼耶識を知るための旅だったんだと気づいたのは、終わりごろでした。番組の案内役のお坊様が「阿頼耶識(あらやしき)という蔵に収まっているのは良きことだけではないけれど、何でだかわからないけれどいい気持ちがするとか、いやな感じがするとかいう、理屈じゃない直感を信じて思い切って飛び込んでみて欲しい。人間は本人が思っている以上に奥深く、底知れないものだ。自分では気づかないところにつながっていて、それが、思わぬところで現れて助けれくれたりもする。だから、直感を信じて思い切って飛び込み、それをもってこれからの方向を考えてみて欲しい」というようなことをおっしゃっていて、ああ、そういうことか、それを教える回だったんだと気がついたんです(違うことに気をとられてるから、気がつくのが遅っ!)。

ただ、実は私、番組の途中から「おんや?」とは思っていました。「阿頼耶識って、もしかして、あなた。アカシックレコードみたいなもののことじゃないの?と感じたからです。

※アカシックレコードについては、こちらに少し書いています。
 http://blogs.yahoo.co.jp/hikari2038/60237042.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/hikari2038/60240709.html

大西さんは、「文化発信基地的な色合いが強い」とおっしゃっていましたが、まさか仏教に関する番組の中で、「深層意識にあるものが助けになってくれるから、自分の直感を信じて前に進め」なんてお話が出てくるとは思いもしませんでした。そういえば、6~7世紀の仏教の経典に、「アカシックレコード」の考え方はすでにあったと書いてあったなと、それを思ったあとで思い出しました。この巡礼の旅で知った阿頼耶識。そこからの直感を信じてみなさいと言うことー。

清水さんって、そういう教えのお寺だったんですね。庶民のお寺であり、楽しみのお寺でもあり、そんな教えのお寺でもある。何か、前よりさらに好きになり、もっと行きたくなりました^^。

清水さんのご本堂には、この前の大震災で陸前高田に流れ着いた松を集めた寄木で作った大日如来像が納められているそうです。ブータンの国王ご夫妻も参加されたそうですが、1万人以上の地元の方に、復興を願って一ノミずつを入れていただき、それを京都の工芸大の学生さんたちが仕上げた祈りの像、大日如来像なんだそうですよ。それにも手を合わせたいな。

お正月にでも行かれる方があったら、ぜひそれもお見逃しなく。