『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

伊勢神宮ヨン百物語(そして、最後の荒祭宮へ)

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神宮は今、来年の式年遷宮(拝殿のお引越し)の準備中です。御正宮のところももちろん工事中で、今の御正宮の隣には高じの幕がかけられ、残りの別宮・荒祭宮に一番楽に行けるはずだったルート(最初上ってきたのとは違う)にある石段も、工事のために閉鎖されていました。

まっ、いちばんまっとうなルートではあるのでしょうが、そのために、上ってきた石段を全部下り、少し大回りして、昨年の穀物を入れておく蔵などの並ぶ、雰囲気のいい場所を過ぎ、さらに低い位置にある荒祭宮への石段を下り、そこからまた少しだけ石段を上がりして、荒祭宮まで行きます。それなりに木々がさえぎってくれるところも多いとはいえ、気温の高い中、倭姫宮の石段、多賀宮の石段、内宮御正宮までの道のりと石段、と歩いてきた足には、この辺りでさすがに堪えてきました。これが涼しければ、そんなでもなかったと思うんですが。

荒祭宮は、外宮の多賀宮に当たるところです。つまり、内宮で個人的なお願いをするとすればここ、ということになります。ものの本には、「荒祭宮は、強い気の漂うところなので、こうしますので、どうぞお導きくださいと強い心で念じること」と書かれていましたね。強い心はともかく、家内安全や病気平癒の願い、恋愛祈願などにいいという荒祭宮ですから、それなりの気概(?)でお願いはしたのだけど、なんと荒祭宮の写真を一切撮っていないことに後になって気がつきました。

できれば、最後に外宮の土宮と同じにこの神域の守り神であるという大山祇神社にと思っていましたが、このあたりで限界でした。荒祭宮から休憩所になっている参集殿に行き、しばし休息です。この参集殿、けっこうな広さがあるんですけど、このとき、参拝の方でいっぱいだったんですよ。おんなじ様な方…というか、暑さしのぎの方がたくさんいらしたのかもしれませんね。

いい感じに効く冷房の中で、まず残りのポカリ○エットをがぶ飲み。どこかで書きましたが、我が家はポカリではなく、アク○リアスを飲みます。母の味の好みからなんですが、私もポカリよりアク○リアスの方が飲みやすい感じがしていました。ところが、この時のポカリ○エットのおいしかったこと…。もう驚きでした。

実は、脱水症状が高じてきたとき、おいしいと感じるらしいんです、あれ…。ということは、そうとう堪えていたということです。当然それだけでは足らず、そこでいただける冷水をなりふりかまわず3杯ほど立て続けにいただき、自動販売機のポカリ○エットを買おうとしたのですが、全部「準備中」で出てきやしない(T.T)。しょうがないので、ほかの炭酸飲料の350ml缶を買って生まれてはじめての一気飲みってやつをしました(これも得がたい経験でした)。


体力だけが自慢の私。睡眠不足と知らぬ間の脱水症状、そして、きちんと水分を取るってことを甘く見てましたね。首をちゃんと冷やしていた分、まだよかったのだと思います。炎天下の作業の皆さん、お気をつけくださいね。

そうそう。この参集殿には、早朝の内宮を案内してくださるサービスのある、神宮内の宿泊施設の神宮会館でしか売られていない縁起物が置いてあったりもしましたよ。興味のある方は是非。

さて、時はお昼過ぎ。参集殿でしばらくのときを過ごし、けっこう復活した私。再び宇治橋を渡り、おかげ横丁へ繰り出すことにしました。もちろん神域を出る前に、「ありがとうございました」と、鳥居の下で一礼してからね…^^。