『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

伊勢神宮ヨン百物語(祈りの名のつく橋を渡って)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

やはりまず、風日祈宮から行くことにしました。この風日祈宮に行くには、神楽殿が見えた辺りで右折し、風日祈宮橋という橋を渡って行きますが、歩いていてその橋が目にはいってきたら、あまり人影のないこちらに先に行きたくなったんです。

宇治橋からの眺めはもちろんだけど、それよりずっと短いこの橋から見る風景もわりと雰囲気がいいですよ。特に秋はいいだろうなぁ。

風日祈宮は、下宮にある風宮と同じ方が祭神なんですね。どちらも、雨や風の調節をしてくださる神様だと書かれていますが、元寇がやってきた時に、この神様のおかげで大きな風が吹き、日本は救われた=神風が吹いた…と言われているという一説もありました。まっ、「言われてる」ですから、そう気にすることでもないし、人知も知れぬことはあると思っている私ですが、さすがにこれにはちょっと無理がある…というか、都合よすぎる解釈だという気がします。(…って、そう思う人は多いですよね?)。

さて、まともにさっさと歩くのがちょっと厳しくなってきている私でしたが、面白いことに、この風日祈宮しても、御正宮にしても、そしてそのあと訪れた荒祭宮にしても、その神前に立つとしゃんとするんです。辺りのことを十分感じることも出来る。これには驚きました。

実は、ここからの帰りのタクシーの運転手さんに、「こんなに暑い中でも、たくさんの人が来ているのに、神宮に救急車が来たという話は聞いたことがない」という話を聞きました。「そんなんあるかいなぁと思うけど、やっぱり守ってはるのかなぁ」という言葉に、うんうんとうなずく私。だって、実感したんですから。守ってはるかどうかは別として、確かに元気がよみがえったと(だんだんそこを離れていくと、またぐだーっとしてくるんだけど…;)。いや。面白かったです。

ところで、内宮にある別宮は、この風日祈宮と、アマテラスさんの荒御霊をお祀りする荒祭宮との二社だけなんですが、実は、別宮にはなっていないけれど、下宮の土宮がその神域を守っているように、内宮域を守っている「大山祇神社」が、この神域にもあるんですね。

つまり、アマテラスさんとトヨウケさんとその荒御霊の違い、そして、摂社・末社は調べてはいないし、大山祇神社は別宮ではないですが、(内宮と下宮域から外にある月読宮と月夜見宮も含めて)内宮と下宮にはそれぞれ特別待遇の同じ神様が祀られていることになります。

そういう見方で言えば、うまく説明はできないんですけど、外宮の風宮より、このお社の方が、私には歯ごたえがある…というか、響き合う感じが強いような気がしました。ツキヨミさんについては、外宮の方が惹かれる感じがあったんですけどね。

外宮には外宮のエネルギー、内宮には内宮のエネルギーがある。そのどちらが合うかには個人差があるということでしたが、ばらばらですね~、私の感じ方は…^^;。