美容院に行きました。少し間があいたので、「ずいぶん伸びましたね~」といつもの担当さん。
何だかんだ言いながらカットしてもらってる間に、お隣にいらした、素敵な色にカラーリングされた70代かな~と思える女性が突然自分の担当さんに語りはじめられました。
「冬ソナ」からずっと○流ドラマを見倒していて、この頃は「これは前に見たやつか?」と思う似たようなドラマばかりで疲れてきた。あちらでは、こんなドロドロした人間関係ばかりなのか、外に出来た子供がそんなにあっちこっちにいるのか、お金持ちのお嬢さんと貧しい曰く付きの生い立ちをもつ兄ちゃん(あるいはその逆)とのラブロマンス(で、そこから誰かが誰かを陥れるとか)がありすぎ。「それでもそのうち面白いと思えるのにめぐりあえるかもと思って、ついつい見てしまうのよね~」とおっしゃるんです。そして話はやがて、整形問題に…。
「だいたい見分けはつくわよ」とその方。「とくに若い女の子なんて、みんな同じ顔に見えることもある。普通はそんなことはあり得ないでしょ。見栄えが良ければいいだろうってことなんだろうけど、個性がないのよ」
結婚式を控えている方なのでしょうか。美容室のオーナー先生と相談をされている親子さんが、応接スペースにいらしていました。大きな式になるらしく、相談も綿密です。オーナーさんなんかがそちらに手を取られてらしたこどもあって、おとなりさんの担当さん、「○○さん。じゃあ、この子はどうですか?」と、ちょうどそばにあった週刊誌の表紙を引き寄せ、私にはわからない男の子のKホップグループの一人を気楽げに指差しました。
「決まってるでしょうが。この目、この鼻、この顔にありえない!」
「じゃ、この子」。「この子はしてない」。「でも、目が二重でぱっちりですよ」。「この子は、目より先にしなきゃいけないとこがあるもの。そこをいじってないんだから、してないわよ。この子のここの不細工さったらないもの。これで髪の毛の色を変えればモテると思う方が甘いわ」と、指を指しつつ言われます。
その言葉に興味をひかれ、思わずしっかりそちらを見てしまいました。鏡越しなのですぐにバレて、「ねぇ」と相づちを求められ、苦笑いで頷いたんですけど…。
「じゃ、この前来てたチャンなんとかいう人はどうですか…。チャン?…チョン?」。担当さんが聞きました。「ああ。あのアテネっていうドラマの人ね。あれは…」。私は心でつぶやきました。「チョンでアテナです」。
「じゃあじゃあ、ヨン様はどうですか?」と、私の担当さんが、横から口を出しました。やっぱりそこ来たか。
「ヨン様は気持ち悪い」
「え~。どうしてですか~。私好きなんですよ」と、私の後ろから声が返ります。
「きれいすぎる。ゾクッとするほどきれいな時がある。普通じゃないわ」
「ああ。そういうことですか。びっくりした~」。私もです、どきっとしました。
「あの子はね~、歯は治してるわね。一目瞭然。でも、それは整形とは言わないわね。私なんか、そんなこといったら歯は全部整形よ。鼻は…。あの骨格であれだから、してないかもね…。あの目は……(しばし沈黙)ないわね(突き放すように)」。
私は内心、大爆笑。確かに、わざわざああいう風に目を整形する人はないだろうな~。そう思って気がつきました。あの目があってこそ、「いい塩梅」というやつになるのかも、って…(悪いと言ういみではなくて、ちょいと垂れ目ふうだったりするでしょ?)。
結局、「ヨン様とか秋田に来た人(その方曰く)くらいの年齢層の辺りになると、してないか、しててもごくわすかのことだと感じる」という話で終わりを迎えたのですが(何故かはっきり「ヨン様は39だし」と断言。同い年のこどもさんでもいらっしゃるのかな)、知らなかった。私の担当さん、あんた、そうだったのか~。
画像は、あの子…。