思いがけない発見のあった高田酒造を出て、歩き出したのは白壁土蔵群のあたりです。結構暑い日でしたが、いちばん長く歩く時間に一時的にでも少し日が翳ってくれて助かりました。
市民400人も参加したと言う、こちらのお祭りにかぶせた大々的なアクションシーンの撮影もこの近くでされたようなのですが、この近辺には、歴史の片隅にちょっとだけ名を残す古いお寺がいくつかあるんですよ。
撮影に使われたというお寺のひとつ、大岳院は、南総里見八犬伝のモデルになった里見某さんとその8人のご家来さんのお墓があるところですし、画像の大蓮寺には、淀屋橋の地名のもとになった大阪の豪商、淀屋清兵衛さんのお墓がある、とかいう具合…(その番頭さんが倉吉の出の方で、その縁でここにお墓をということだったそうです)。歴史を動かすような大ドキュメントがあった場所…というのでないのが倉吉らしいな…なんて、目の前の話に関係ないことを思いながら列についていきます。
このツアーに出かける前に見てきた、ドラマでの大蓮院への弁天参道の夜のシーンは、画像で見る限り美しい印象的なシーンでした(立っている人の立ち姿が美しいともっといい?)。両側の灯篭に全部明かりを入れたその場所は、昼間見たらこういう感じだったんだ…と、改めて納得しました。画像になると数倍落ちる…といわれる人がどこかにいましたが(爆)、逆側から撮った画像ではありますけど、画像になると何倍かきれいに見える…ということもありますよね、やっぱり(おいおい…^^;)。
それから連れて行かれたのは、土蔵が改造され、赤瓦と呼ばれるショップになっているののいちばん大きい1号館です(何号館かあります)。
ここでしばしの休憩タイム。というか、お買い物タイムです。ここでは、飲み物や軽食がいただけるようになっていますが、物産販売がメインですから、食品加工品から倉吉絣と呼ばれる絣地の小物、竹製品、それから、鳥取の観光地だと大抵ある鬼太郎グッズも、もちろんあります。
お店をのぞきながらぶらぶら歩いていたら、思わぬものに目が止まりました。『鬼太郎キティちゃん』。キティちゃんが鬼太郎ヘアになっている! 思わず噴出しました。
そうこうするあいだに集合時間となり、ぞろぞろお店を出て行く参加者たち。まだ足りないとばかりに、途中のお店でちいさな鯛焼きを買って、それぞれ分けて食べ歩きです。これもこういう旅の楽しさですよね。私は、友達から「ずんた餡」の白いもちもちたい焼きをもらいました。「うん! おいしい、おいしい…」。思わず出た言葉を聞きつけたガイドさん。「適当にしてくださいね。もうすぐお昼ですよ…」(にやり)。はいはい。わかってますよ。これから、しばらくバスに乗って行くんですよね、牛骨ラーメンを食べに。
(お寺の山門に続いての左から2枚目の写真は、お寺の公衆電話です。名前がいいでしょ? もちろん、ちゃんとつながってます)