『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

Message! to Asiaイベント(ラスト!)

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 このイベントで一番心に残っているシーンは、なんだかんだ言っても結局は、パレードを終え、再びステージに戻ってきたその人の姿でした。ええ、最後のね。

 ピアノを弾き続ける小室さんの後ろ。なぜかみんなに少し距離を置かれた真ん中の場所に、少し心もとなげに、見ようによっては申し訳なさそうに、ぽつんと、それでも前をまっすぐに見ている人の姿でした。

 その姿を見ていて、涙ぐみそうになったんです。その意味を、そしてその切なさを、私はうまく説明できません。ただただ、胸を熱くしていました。そのときの言葉も、実はあまり覚えてはいなくて、その姿ばかりが心に残ったんです。

 後日女性週刊誌で、ガクトさんが、「彼は(文化的な)革命家だ。それをもっと理解されてもいい」というような表現をしてらっしゃいましたよね。平和的で、やたら大きくて、頑固で負けず嫌いでぶれなくて、人のせいにはしなくて、まっすぐでどこか上手な甘えたさんの部分もっていて(少々浮世離れな天然の部分もあって)、もしかしたら、自分の孤独を人のことを思いやることで帳消しにしようとしているかのようにも見える革命家は、あまりにぽつんとそこにいた。その姿が…。

 すべてが終わり、席を立ったとき、ガクトさんのファン(立ってあれこれやっていたので、多分ですが…)の若い男性の声がしました。

 「ヨン様ってさぁ、ただのニヤニヤ男じゃないんだね。なんか、きらきらしてるし~。はじめてみたよ、あんな人…」

 あんたねぇ。今回でそんな風に思ったんなら、さいたまスーパーアリーナや、去年の東京ドームでのイベントを見たら、目も心も眩むよ~! 

 私は、その後姿にそう言ってやったのでした(もちろん心で)。