その神社は、普通の街角にぽつんと(?)ありました。それも、私が行くことのある神社と比べると、格段の狭さです。出雲大社と比べると…。いや。とても比べ物にならないくらい狭いです。前の記事の写真を見てもらうとわかると思いますが、道から拝殿がしっかりわかるくらいなんです。
伊勢神宮の式年斎宮のお知らせの看板を横目に見ながら石段を上がり、手水を使います。このあたり慣れた所作なのですが、慣れない方のためにか、手水の使い方の説明書などもその傍らにおいてあるし、『門を潜るときには一礼を』とか、『唱える言葉を三度唱えてから2礼2拍手してお参りを』というような内容を書き記したものがあちこちにあるところなどは、「お参り」をちゃんとしてほしいという神社側の想いを感じました。このあたりは、出雲大社などと格段の差はない、「ちゃんとした神社」でした。
その神殿の前には年齢さまざまな女性の列(とはいっても、このときは4~5人でしたが)。その列に並んで、自分の順番を待ちます。そして、そこに書かれた作法どおりにしてから、「自分の住所・氏名を名乗り、自らの反省とお願いを唱える」という特に変わったことのないお参りを、気持ちを引き締めて、いやそれ以上に、ちょっと緊張しながらしました。
何を緊張しているのか、と思うでしょ? あのね。周りが結構「本気」なんです。ここは縁結びにご利益があるという評判の神社ですから、多分「思う人と結んでください」だったり、「いい人とご縁がありますように」だったり、「うちの孫にいい婿を~」(もしかしたらご自分にかも)とかいう、お願いだとは思うのですが、そのお願いをそれぞれがしっかり時間をかけてまじめに緊張してやってらっしゃる。その本気が乗り移るというか、知らず知らずに同じような感じになってしまったんですね。
それを済ますと、あたると評判のおみくじを引いたり、ご利益があるという評判のお守りをいただいたり…ということになるのですが、おみくじもお守りもたんとあること…。で、どれも「一番人気はどれですか?」と聞いていただいてみました。
おみくじを内容を隠すようにして渡してくださる巫女さんからいただいて、それを読んで「@@;」。内容は秘密ですが、とにかくびっくりしました。「この人(?)知っとんのかいな」…という感じ。細かい内容は違うので、自分が自分のことに引っ掛けて、そう感じた…というのが正解なのでしょうが、かなりびっくりしました。
そう言われてもなぁ…。私にどうしろって? ありえないし…ーー#