待合の椅子がいくつかあるだけの駅に出てみると、コンビニどころか売店もないので、指の怪我の処置をするバンドエイドを求めて、売店のある駅の隣の建物(夢みなと交流館というらしい)にいきました。売店には鬼太郎饅頭などが満載で、バンドエイドなど見当たりません。お店の方に聞いてみると、「隣の観光案内所においてありますから」。
「ああ、そうですか」と、財布片手に行ってみました。忙しそうな職員の方に聞くと、「何枚いります?」(はい? 何枚?)「あの…。ちょっと指を切っちゃって。だから、必要なのは1枚なんですけど…」(ティッシュ指を差し出す)「あらら。はいはい」。職員の方奥に…。で、2枚のバンドエイドを持って登場。「貼り替えも…」って、にっこり…。(箱じゃなくて? ということは…)「お気をつけて行ってらっしゃい」(にっこり会釈)。サービスなんですね~。境港駅付近で何か怪我をするようなことがあったら、あわてずにここに来てくださいね…って、そんなヤツはそうはいないか…ーー;。
さて、「水木しげるロード」という案内板にしたがって通りを進むと、見事なまでの「鬼太郎ロード」が現れました。とにかく鬼太郎尽くし…。海鮮どんぶりなどを扱う飲食店(境港は、西日本随一の漁港でもあります)や、甘いもの屋さんはもちろんありますし、ここまで来ると薬局などもあることはあるのですが、お饅頭などのお菓子類からいろんなグッズ、果てはこなきじじいのお酒まで…、鬼太郎関係のありとあらゆるものがありました。
そうそう。後でわかったことですが、たとえば、甘いものをお土産に買おうと思っていて、「同じものが駅の辺りで買えるだろうから、後で買おう」というありがちな考えは、ここでは捨てた方がよさそうです。それぞれのお店ですみわけができているというか、多くのものは、まったく同じものは置かないようにしてあるようなんです(先の売店でも、「さっきの店にあったこしあんのお饅頭がほしい」といわれ、「ここにはこしあんはありません」といわれている方がありました)。
この辺りもすごい!と思ったことです。いろんなサービスを含めて、町ぐるみでちゃんとした鬼太郎対策がとられているんですね。ほしいと思ったものがあったら、即座にそこで買われたほうがいいですよ。これから行ってみようと思ってらっしゃる方への情報です。
さて、その通りには、一度は見てみたかった妖怪のブロンズ像があります。思っていたより小ぶりでしたが、おなじみのものから、はじめて見る妖怪まで、かなりの数に及びます。猫娘や砂かけババアなど、あまりにリアルでカメラを向けるのも怖くなり、撮るのをやめたものもありましたが(背筋が冷たくなる怖さじゃなく、怖いんです、顔が…ーー;)、大半は愛らしくそこに鎮座しておりました。そのところどころには、無料休憩所もかなりありますから、休み休みゆっくりとそれぞれを楽しむことができます。
英語。韓国語。中国語…。いろんな言葉が耳に入ってくる通りを、この子(?)たちを見て歩くだけでも十分楽しいですよ。もちろんここでも、笑顔の老若男女のカメラ小僧が大活躍です…。はい。私もパチリ…^^。そして、いろんなものを楽しんで歩いて、いざなわれるようにたどり着くところに、水木しげる記念館が現れるという形になっているんです。ホントによくできてます。
実は鳥取には、そのタイトルを言えばすぐわかる漫画家さんの記念館がもうひとつあるのですが、一度そこに行って、「もうこれで十分。2度はいいや」と思った経験があるので、たいした期待もなかったその記念館が、いや、ほんと拾い物だったんですよね。もう一回行ってもいいな~。
通りのトイレは、こんな標識になっています^^。
さて、おなじみの妖怪の姿をいくつか…。どれがどれだかわかりますよね?