『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

まずはここから…

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 また改めてそれについて書くと思いますが、『韓国の美をたどる旅』という本を読んでから、思うことがありました。著者の文章からは、自国を知らなかったことから始まった、韓国文化を知っていく旅での驚きと喜びと、そしてそれを持つ誇りが感じられたのですが、立場を変えて、「日本文化とは?」とか、「日本でお勧めの場所は?」と聞かれあっとして、答えられないのは私も同じ(間違っても、お勧めは私の家ですとは言えません…ーー;)。

 その内容や書き方のスタンスや規模は違っても、そういうものをたどっていけば、私だってこれまでにない新鮮な驚きや喜びや感動、そして、誇りを感じられるはず!と思ったんですよね。それはどんなに楽しいことか…。そう考えると、機会を見つけて是非と思えてきたんです。思いがけない「付録」でした。

 結局のところ、ものづくりにしろ何にしろ、その「文化」の根本にあるのは「心のありよう」なのではないかと、私はずっと思っています。だから私にとっては、「心のありようを探る旅」なのかもしれないですね。

 実は今、ちょっと引っかかっていることがあるんです。ここをよくのぞいてくださっている方の中には、私が昨年の6月に京都に出かけたとき、思いがけず晴明神社に行ったと書いたことを覚えてらっしゃる方があるかもしれません。平安時代の陰陽師、安倍晴明の居宅があった場所にある、彼を祀る神社なんですが、実はそれから、彼の名前や彼にまつわること、そしてゆかりの場所などに、期せずして触れることが驚くほどあるんです。どうしたことでしょう…??? 

 一時ブームになっていた陰陽師・安倍晴明。そのブームがはるか遠くに過ぎた今、「今頃かい!」と突っ込まれそうな気もするのですが、これだけ何度もその名前に遭遇するということが妙に気になって…、彼、あるいは彼のやっていたことについて、少し首を突っ込んでみようかなと思っています。その中に、思いがけない発見があるかもしれないしね…。

 その人について、特にくわしく知りたいと思っていたわけではない安倍晴明。私の日本文化をたどる旅は、まず彼にまつわることになりそうです。





(画像は、去年の使いまわしの、安倍晴明像…^^;)