『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

そっか。ネガは重いんだ~!

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 時は新年度。超がつくくらいの晴天。その上、桜はほぼ満開。そんな日に何書いてんだ~という感じですが、お暇のある方はちょっと読んでってくださしまし。

 たびたび覗いてくださっている方ならお分かりの方もあるかと思いますが、ここには時々、今日は新月~って話を書いています。何故かといえば、その日にあわせて物事をはじめるといいという昔からの慣わしのある(たとえば、苗を植えつけたり、種を植えたりするのにこの日を用いた)新月の日に、かなえたい願いを書くといいという西洋の考え方-『新月の願い』を知っていて、書いてみたいと思ってらっしゃる方に、それをお知らせできたらいいな~と思う気持ちがあってのことなんですね。

 ただ、『新月の願い』の話を聞いたことがあっても、「結局はかなわないだろう…」と思ってらっしゃる方の方が多いのではないかと思います。今日は、それにはそれなりの理由があるんだ、というお話です。

 ここ数年、脳科学の話が多く伝えられていますよね。脳科学者の茂○先生など、テレビで頻繁にお見かけしますし、『脳は意外とお○○である』とか、脳科学関係の本も多くベストセラーに入ったりしていていました。

 その中では大体、たとえば願いをかなえたいなら、「こうなったらいいと思うことが、すでにかなったかのように思考をもっていくといい」とか、「マイナスの想いを抱きそうになったら、プラスの言葉に言い換えるといい」という話が出てきたと思います。ところが、この前、いつものように気にかかって(というより、目が留まって)買った本の中に、それは間違いです~というお話があったんですね。

 念ずればかなうと言うその考え方は、けっして間違ってはいない。でも、それですべてが解決するというのはあくまでも脳科学者の机上の理屈であって、すべての人がそれをやって実現できるわけではない。心の中にそれを否定する強い気持ちや、「ほんとはかなってしまっては困る(実は現状維持の方が楽だから、そのほうがいいと思っている)気持ち」が心の底にある人にとっては、成り立たないどころか、それをかなえられないことが、更なる心の負担になり、ひどいコンプレックスや救いのない自己嫌悪につながることさえある。それはけしていいことではない…と、その中には書かれています。

 それを読んで、思い出したことがありました。それは、ずっと前に読んだ自己啓発関係の本でのこと。その中に、心を水の入ったコップにたとえて、それがプラスとマイナスの想いを併せ持った、ある種汚れた水だったとしても、美しい水を常に注ぎこむ(いい言葉を使い、いい行動をし、想いを転換し続ける)ことで、コップの水は、いとも簡単に願いをかなえられるような美しい水になるんだというようなことが書かれていたな~ってことを思い出したんです。
 
 ところがこの本は、その言い方でたとえれば、「きれいな水をいくら注ぎ込んでも、下に沈んだままの想いは決して上から流れ出ては行かないよ。ずっと下に残っているんだよ」と書いているわけです。それどころか、そうしているうちに、横についてる紐をちょいと引っ張れば温ったかいお弁当が食べられる駅弁のように、かなえられない無念さという熱がうちから加えられることで、「さらに悪しき想いが増殖していくんだよ~」というわけですね。

 単純な私は、ありえる!と思いました。こうしたい、こうなりたいと思って、それなりのことを試みたことで、かなうのは「考えてみれば、さもありなん」というようなことばかりで、肝心な(人生変えるくらい重要な)ことはかなえられていない…どころか、それをかなえていないということが、心の負担-自己嫌悪になっているという現実が、私にもあったからです。

 そっか。ネガは比重が重いんだ。もしかしたら、液体ではなく、泥か砂粒、ひょっとしたら石だったりするのかもしれない。そう思いました。だったら、いくらきれいな水を注ぎ込んだって、多少動くくらいで消えるわけはないじゃない。そんなもん、願いをかなえるとかかなえないという以前に、抱えていて心にも体にもいいわけありませんがな…ーー;。

 だったら、それを何とかする方法はないのか、ということになるのですが、それはあると書かれています。心の下にあるネガな想いを、いい言葉、いい行動でプラスの想いに転換しようとするのではなく、まず徹底的に外に追い出し、問題のないものにしてしまえばいいんだというんですね。

 流すのではなく、外に引っ張り出す。もちろんそこにはそれなりのテクニックはいるわけですが、えらく腑に落ちた話ではありました。ネガな重さを軽くできれば、その分心は軽くなりますよね。できれば、外身の重さにも影響すればいいのですが…^^;。





画像は、我が家の裏庭の利休梅のつぼみです。