さて、少し前に読んだ本に、「人の強い思念は、その人がいなくなっても、そこに残る」…というのがありました。それどころか、その家自体が、それを覚えている…と。あちこちで?なものを見たりする方があったりするのですから、そりゃそうでしょうね、という感じですが、その本はけっしてそれを怖がらせようとして書かれたのではなくて、「自分の家も同じ。いい想いばっかりですごしていたわけではない人が大半のはず。何か心に負担になる物があるとしたら、それを処分したり、模様替えをしたりすると、そういうものもリセットできますよ。そうしておいて、いい想いを蓄えましょうね」という、いわば「お掃除本」だったんですね。
偶然本棚でそれを見つけてしまった私、この何日か、合間合間にそれをやっておりました。コリもせずにまたやってるわ、という母の視線をよそに、心の負担になるものがどうこうとかいうより、前に大掃除をやって以来、見ないことにしていた「日ごろのツケ」をはらっているという感じなのですけど。
最初にこの本を読んだ時にかなり処分していたこともあって、片付けはわりと楽です。すっきりする空間が気持ちが良くないわけはなく、温かい風を感じるような居心地のよさを感じたりして…。ありがたや~(とはいうものの、まだツケは残ってますけど…ーー;)。
そんななかで、思うことがありました。かなりに大掛かりに処分しなければならないくらい、強い思念が場所にとどまるのなら、本人にはとんでもなく強く残るはずだ、ということです。
これはもちろん、生まれ変わりやこういう話を肯定的に考えていうことだし、よく語られるではあるのですが、実際自分が体を動かしてみると、よけいにそれを感じられたんです。出会う人はすべて(会ったことはなくても、心惹かれる人とかいうのを含めて)、今回の自分として生きる前から縁のあった人だという話もありますから、その残した強い想いを何とかしたくて、そのメンバーで生まれ変わっているのかな~なんて。となると、私がし残してきた宿題は何なんだろう…とふと考えてしまったのでした。
この秋、「JIN-仁-」というタイムトリップをテーマとするドラマにしっかりはまっているせいかもしれません。出てくる人がみんないとおしくて、ね…。