びっくりしました。朝起きて玄関から出たら、玄関脇にあった花の鉢がひとつなくなっているんです。それを置いていた、太いワイヤー製の台ごと。
夏の終わりごろから、近所で時々花の鉢がなくなるというという話は聞いていました。「うちは道沿いなのに、たいした花がなからか、盗られないわね」と話していたのは、ついこの前のことです。
あまりにびっくりして、そこに何を植えていたのかどころか、どういう鉢だったのかまで、記憶が飛んでしまっているのですが、夏の花がいまだに元気なので、もう少しこのままにしておいてやろうと思って残していたというのだけは覚えています。鉢にしても、花にしても、珍しいものではなかったはずなのに、何でほしかったんだろう…??? ただ、鉢があった空間がぽっかり開いているのが、とにかく哀しくて…。
それを思ったとき、近所の、去年奥様を亡くされた年配のご主人が、「家内が大事にしていた花の鉢を盗られてしまった」と残念そうに話してらしたと聞いたのを思い出しました。取り立てて大切にしていたわけでもない花でさえ、これです。奥様の形見のように思ってらしただろう花を失ったご主人の哀しみは、想像もつきません。(T.T)。
花盗人は罪を問われないと言うけれど、一枝とかじゃなく、鉢ごとというのは…(うちは台ごと)。それでも、うちはまだ諦めがつくけれど、その方の場合は…。人の想いを踏みにじるようなことをしてると、いつか罰があたるぞっ~!なんてつぶやいたりして…。
開いた空間を見ると淋しくなるので、裏から古い鉢を取り出してきて、「寄せ植えに」とご近所からいただいていたパンジーの苗を植えといてやりました。とりあえず、これでよしっ!