『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

コンパニオン・サラン(人)

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 前の記事に続いて書こうと思っていたことがあるのですが、「ほう!」と思えることに出会ったので、そちらを優先してー。

 以前、父の残した農業雑誌を整理していて「コンパニオン・プランツ」というものを知り、夏の初めに、トマトのコンパニオンプランツであるバジル(これ以外にもマリーゴールドなどもいいらしいのですが)と一緒に、ミニトマトを植えてベランダ栽培を始めたという話をしました。その結果どうだったかというお話です。

 そもそも「コンパニオン・プランツ」とは何か。実際には学問的な根拠というのはまだ確立されていないらしいのですが、特定の野菜類とハーブ類を組み合わせて植えることで、病害虫を防いだり、成長を促したり、収穫量を増やしたりする相乗効果があるといわれている、そのお互い同士を「コンパニオン・プランツ」といいます。

 私が植えようとしたトマトにとって、種からうちで育てていたバジルが、まさにその「コンパニオン・プランツ」だったことから、とにかく一緒に植えてみようと思い立ったのですね。これには、コナジラミとか、アブラムシとかを防ぐ働きもあるとかいいますし…。

 そのあとバタバタしていて、それについて特に考えることもなく、とにかく育てていたのですが、今日突然そのことを思い出したのです。

 改めて確かめてみると、その通りでした。農薬はまったく使いませんでしたし、肥料も思い出したように、シンビジュームのついでに1~2回フランタに置いた遅効性の置き肥だけ。したことといえば、とにかく水をやっていただけなのですが、ほかに植えていた同じ種類のミニトマト、バジルと比べて明らかな違いがありました。

 まず、地植えに比べ、成長はよく、虫はまったくついていません。どちらもきれいな葉っぱ。さすがにこの時期ですから、トマトの葉っぱは少し枯れてきましたが、バジルは今も虫食いひとつなく、かわいい花をつけてきています。

 日当たりの関係もあるのでしょうか。収穫自体にはそんなに違いがあるようには感じませんでしたが、この写真でどちらが単独植えで、どちらがコンパニオン・プランツと一緒に植えたものか、わかるでしょうか。実際に見ると、トマトの実のきれいさ、大きさ、色つや、風味、香りは、完璧に「バジルの彼女(彼か?)」の勝ちなんですけど…。

 いや。これほど違うとは…^^;。

 話は少しずれますが、私は農業について、有機万能という考え方にあまり賛成できません。化学肥料ができたについては、効率や経済的な有益性とかだけではなく、それによって悩まされてきた病気を駆逐するという役割もあったと思うからです。それによって、ちがう病気が起こるようになったとも言われていますが、有機だけだと、再びの病気の再来があるのではないかということ、そして、農薬を開発した方達の努力を思わずにはいられないからです。

 ただ、強い薬剤を噴霧してそれでよしとも思いません。それぞれのよしあしを少しずつすり合わせて、害のないようにしていくのがいいのではないか、とかねがね思っているんですね。

 でも!です。余計な肥料をやらず、薬剤の手も加えず、それでいいものができたらそれが一番ですよね。それなら、大賛成! それって、この「コンパニオン・プランツ」というやり方なら可能かもしれない。いや。実際やってみてこうなんだから、絶対可能!(とはいえ、気象条件なども関係あるかもしれないですが…)。そう思うと、なんだかわくわくしてきます。

 もしかしたら、イタリア料理でトマトとバジルがよく使われるのも、たまたま隣同士に作っていたトマトとバジルの生育がよくて、それを組み合わせて使っていたからではないかしら、なんて勝手な想像さえ浮かんできたりして…。

 これは、使わない手はないですよね…。「コンパニオン・プランツ」…。まっ、作るなら、ですが…^^;。

 そこでふっと思ったんです。私の「コンパニオン・サラン」は今いずこ~~~~!(…って、いるんだろうか、どっかに…ーー;)



(画像は、昌慶宮へ行く途中にあった、牛をあやつる少年?の像)