『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

宝塚見聞録(っておいおい…^^;)

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 ずいぶんえらそうなタイトルになってしまった感じですが、宝塚(正式には宝塚大劇場と言うらしい)に行ってきました。

 テレビで宝塚のドキュメント番組を見ていて母がもらした、「宝塚に一回行ってみたい」という言葉がきっかけです。このあたりでは、母のお友だちやずっと年かさのお知り合いの方でも、たいてい一度や二度はいらしたことがあるようなのに、うちの母は一度も行ったことがなかったんです。
 
 家が忙しかったことや、なかなかにむすかしい姑であった祖母への遠慮、そして母本人がバスに酔いやすい体質だったりしたことが原因でした(そういうののお誘いは、たいてい団体のバス旅行と決まっていますからね)。

 母が「行ってみたい」と言いたしたのがちょうど母の日の頃だったので、長いバスの旅以外は、行ける条件が揃っている今、プレゼント代わりに連れて行ってあげようとひらめきました。ネットで調べてみると、ちょうどぴあで、6月末からの星組「太王四神記」のプレリザーブがあるじゃありませんか~! 

 何度も足を運んでらっしゃる方には笑われれてしまうでしょうが、実は私は、宝塚大劇場どころか、宝塚へ電車で行く場合どこの線をどう行くのか…、さらには、宝塚がどういう位置にあるのかさえよく知らなかったんですよね。改めて、宝塚確認…。

 出掛けてみると、その施設は、やっぱり宝塚という感じ。きらびやかな空間でした。それに、色んなタイプの飲食スペースがいたるところにあって…。もちろん普通のカフェや喫茶店的なものがいくつもあるのですが、それぞれの食べたいもののコーナーに行って注文。その出来上がったものをレジに持っていって支払いをしてから、席について食事する…なんてシステムの所もあったりして、そのあたりの違いがおもしろかったですね。

 ただし、そういうところでも、使い終わった食器はそのままテーブルに置いておいてよかったり、あちこちに座れるようにソファや椅子が「美しく」、それも十分な数配置されていたり、それぞれのごひいきさんがある比較的若い人たちを満足させるショップも数あったりと、色んな年齢層の方に対応できるように配慮されているようです。

 そうそう。テラスに並ぶ椅子とテーブルでは、お結びやサンドウィッチなどを持参してきて、そこで食べてらっしゃる方もずいぶんお見かけしました。常連さんの知恵…なのかもしれませんね。

 席についてみると、座席には、これまで行ったことのあるどのホールより十分なスペースがとられているのがわかりました。さらには、2階席はかなり前までせり出しています(その分2階席の方は、かなり前の位置で見られることになりますね)。さっき見てきたばかりの施設内の色々も含め、これはお客様本意というのがベースにあってこそなんだな、と改めて感心…。

 そのせり出した2階席のせいもあるのか、最初は思っていたのより広くないと思えたホール。ところがいったん始まってしまうと、このステージという空間が、どんなに広い「演技空間」を持っているのかが見えてきました。装置や人ばかりじゃない。そこに全行程の、あらゆるものすべてが準備されている…。そんな感じ。

 場面転換のまったくロスのないすばやさ、的確さなど、去年の6月に見たさるイベントの関係者の方に、ぜひ見ていただきたいと本気で思いましたよ…。そう。そのあたり、すべてが完璧でした。

 歌も踊りも、やっぱりうまいですね~~。歌を歌い、お芝居をし、ダンスをするのが商売の人に、うまいという次元でものを言うのは失礼な話なのですが、しゃべりの部分での、一部の娘役さんのやたら高音の声になじめなかった私だったから、余計にそう感じたのかもしれません。

 気がついてみると、たとえば主役の男役さんなど、観客として見ている自分にとって、いつの間にか、女の人だろうか男の人だろうが関係ない、性を越えた存在と感じられたのもおもしろい体験でした。

 出掛ける前に、宝塚の常連さんのお知り合いに、「親子ともどもはまるわよ~♪」と言われてでかけた宝塚。母はそれなりに感動はしたようですが、もっと華やかなレビューショーが延々と続くものだと思っていたらしく、その分予想外だったという反応。そして私も、残念ながらそこまでは行きませんでした。

 見たのが「太王四神記」だったというのが、ネックだったのかも知れません。ついついストーリーなどのあれこれを比較してしまったんですよね…ーー;。なるべくまっさらな気持ちで予備知識を持たないで見させていただこうと、詳しいあれこれを見ないで出掛けたのですが…。

 実はその比較のあれこれ、明日内緒でこっそりとネタバレでお話をしようと思っています。