『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

ひょんなことからお茶話

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 都の昔。初昔。長久の白。
 
 これだけ並べて、これか何なのかわかる方は、茶道をやっていらしたか、お抹茶の好きな方だろうと思います。実は、お抹茶の名前です。お抹茶には、「~の昔」とか、「~の白」って名前がよく使われるんですよね。

 これ私の好きなお抹茶なのですが、最初のはペットボトルのお茶の伊右衛門に使われてる福○園、二つ目は大好きなかりがねのほうじ茶「香悦」の柳桜○(りゅうおうえん)、三つ目のは、↑の辻○(つじり)、どれも京都のお茶のお店のものです。お値段は、お抹茶としては中くらい。でも、私の好みでは、最高の値打ちものです。
 
 今の一番のお気に入りは、なんと言っても3つ目の「長久の白」。実は、こちらのお店には、学生時代に祇園のお店に入れなかったときから(いつもお客さんがたくさんなので)縁がなく、去年の末まで頂くことがありませんでした。12月に京都に出掛けた時、ある和菓子のお店で出していただいたお抹茶が「!!」だったものですから、銘柄をうかがったらこのお抹茶でした。
 
 残念なことにそのお店ではお抹茶は買わせていただくことはできず、帰りに京都駅のとこの伊勢丹の7階にある辻○のお店にダッシュして買い求めて以来、ずっとこれになってます。とにかく1日に1~2杯はお抹茶をいただく私にとって、味、香り、あわ立ちの感じ、申し分ありません。特に香りの豊かさは、ホームラン級のヒットでした。

 そんなときに、ネットで見かけた「ある方」がお抹茶を気に入られ、二服目を頂かれたって話に嬉しくなってしまった私です。それにしても、残念だったのはお菓子を残されたってお話。心づくしで出されたお菓子は、基本的には残すのはNGです。「お百姓さんが作ったお米を一粒だって残すのはだめです」と、同じ理屈ですから。
 
 ほかのご流派はしらないですが、私が通っていた流派では、特にお濃茶はお菓子を頂いておいてからお抹茶をいただく、というのが通例ですから、お茶だけ頂くこともありますが、お菓子を頂く時は今もそういう手順で頂いています(大体お茶席には最初にお菓子が出てくるんですよね。食べといていいんですよ~)。ですから、お菓子の味が後味に残るなんてことはありえないんです。お抹茶の香りが、しばらくは口の中に残るのが普通なんですよね。

 正式のお席ではないのかもしれないし、全然ご存じないのだし、あまり小うるさいことをいうのもな~ということだったのかもしれないですが、そのくだりを読んで、今度頂かれる時は、どなたかそういう風に導いてあげてくださったらな~と思ったのでした。そういう席に出されるのは、その時期ならではのお菓子ですし…(参考の為にお話しすると、どうしても食べたくないか食べられない場合、多分そのお菓子の下に敷かれているだろう懐紙に包んで持って帰ればベストです。あとは後で頂かれるなり、処分されるなりご自由に)。

 とはいえ、その方はきちんと「お茶の香りを楽しみたいから」と説明されていますから、まだ失礼ではないですね。いえ、昔ね。友だちに学園祭のお茶席券を無理やり買わされて行ったはじめてのお茶席で、出されたお菓子が少し固くて、無理からにそれを切ろうとして、しびれた足で動いた弾みに、前の方の前にお菓子の半分をぶっとばした不届き者がいたんですよ。ええ。そりゃ、その場はおおいに受けました。 でも受けりゃいいってもんでもないでしょ~。

 それ、私ですけどね…ーー;。