こちらによく来てくださっている方なら、以前「恋するわんこ」以来、数回登場したご近所犬リュウ君のことを覚えてくださっているかもしれません。
リュウ君(♂)は、ご家族や、仲良しのももちゃん(♀)ご一家から、大いなる期待を受けながらも、一向に父親になろうとしないワンコです。一度、熱烈に好きになった年上のワンコがいたのですが、そこのご家族から、「うちの子はもう歳なので、近寄らせないでください!!」と拒絶され、それ以来、リュウ君パパかリュウ君ママかに連れられてももちゃんの所に通っては、清い関係を続けているのです。
そのリュウ君が、先週夕方おばあちゃんと散歩に行ったあと、一瞬の隙をついて脱走したんです。最近は、保育園の保母さんを定年でやめれられたリュウ君ママさんが主に散歩をさせられていたのですが、その日は、インフルエンザにかかられて寝ていらっしゃったんですね。それでも散歩に出たがるリュウ君に困って、しかたなくおばちゃんがひさしぶりに散歩に出掛けられたそうなのですが…。
すぐに追いかけたものの、リュウ君はあっという間に遠ざかり、そのうちに、リュウ君が苦手な雨が降ってきました。それもけっこう大きな雨。当然早く暗くなってしまい、不安になったおばあちゃんは、リュウ君ママにそのことを話され、びっくりしたリュウ君ママは飛び起きて、ふらふらする体であたりを探し回られたようです。
そのうちに帰って来られたお嫁さんも一緒になってさらに探されたのですが、リュウ君は見つからず、「もう会えない。リュウが、リュウが…」と、リュウ君ママは泣き崩れられるありさま。様子を聞いて探すのを手伝ったうちの母も、困ってしまったようです。
その後、逃走から6時間たってリュウ君が見つかりました。車で5分くらいの所を歩いているのを、出入りの銀行の方が見かけられ、電話を下さったんです。何で暗くなって歩いてるワンコをリュウ君かもと思ったかというと、真っ白犬のリュウ君の背中には、すっきりくっきりと大きなミッキーマウス模様があるからなんです。こんな子は、そんなにたくさんはいませんものね。
リュウ君から話を聞くことはできませんから、おばちゃんの隙を突いて逃走したものの、雨が降るわ、暗くなるわで、いつも家の中でぬくぬくしているワンコであるリュウ君は、家を見失ったのだろうという話で終わっていたのですが、実は、思いがけない事実がわかってきました。
リュウ君は、↑で話した年上のワンコの家の周りをずっと徘徊していたらしいのです。そのご近所に住むリュウ家の知り合いの方が、車での出入りの時にその家の前で、リュウ君を見かけられていたんですね。間に2時間ほどあったそうですから、そのあたりを離れずにいたのでしょう。リュウ君は、ただそのワンコに会いたかった…ということだったんですね。
騒動を聞いたももちゃんパパは、リュウ君のおばあちゃんにこう言われたそうです。「リュウ君は、今もその恋の真っ只中にいるんでしょう。気をつけられないと、またやりますよ。まっ、行き先はわかったから、見つかるでしょうけどね…。ただ一匹の運命の人…ってことなんでしょうかね~」(話を聞いて思わず、ドリカムか!! と突っ込む私…^^;)。
一途な、らしくないワンコです。