『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

こよひ逢う人みなうつくしき その1

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     清水へ 祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢う人みなうつくしき
                                   与謝野晶子


 14日。わかる人にはわかる(笑)サテライト会場からの帰り道。この句を思い出しました。皆さん、ほんとにいい顔をしてらした…^^。

 この頃のもろもろの用事が一段落、「6月の出来事」が心のどこかでちらりと痛むのを引きずっている私(引きずり女でござります~ーー;)は、リベンジ(あるいは、リハビリとも言う)の意味もあって、一番近場のサテライト会場にでかけました。

 開場から少しあってから入ったので、もうちゃんと着席している方に、「失礼します~。ごめんなさい~」と声をかけながら、その方たちの前を通り、自分の席に進みます。すると、「いいのよ~。どうぞどうぞ。他人じゃないんだから~」と声がかかる。「そっか。他人じゃないのか」とニヤニヤしながら席に着くと、今度は隣から飴ちゃんが。それでは、一個頂いて、と…。

「何でひとつしか取らないの~。三つ取って、三つ~」

 言われるままに三つ頂いて、「ありがとうございます」と頭を下げると、何故か後ろから「いいのよ~」と声が(後ろの人のだったのか…^^;)。そして、「この間、広島の衣装展に行ってきたのよ~」と唐突に、その時の話が続きます。

 実際目にした衣装が、テレビで見るよりずっと素敵だったって話から始まって、デザイナーさんが「初めて会った人」の美しさに見とれて、採寸の時に何度も意味なく手を止めて、その顔を見上げられたって話や、「結婚するときには、衣装を作ってあげる」と約束されたとかいう話を、きらきらする目で話されるんですね。とにかく、みんなうれしそう。

 いきなり始まった生中継。目の前のあれこれは、正直に言って、6月よりすっと楽しめました。ドラマのイベントだったから仕方ないとは言うものの、あのアリーナでの争いは、何だったんでしょうという感じ…。小さな動きにため息がもれ、笑いがもれ、いろんな歌やシーンに別のため息がもれる…。

 素敵だったコンサートやイベントのあとには、高揚感ってありますよね。すべてが終わり立ちあがった時に見る、周りのきらきらした顔を見るのが好きなんです。これが見たかったんです、私…。いえ。それよりもっと見ていたいものは、もちろん別にあるんですけどね…^^;。

 帰りのJRでも、いろんな話が聞こえてきました。その中で、「ネットがなければ、これほど知ることも、好きになることもなかったかもしれない」と話してらした方が。そのとおり! 思わず小さくつぶやいたのでした。