2008-12-11 青い夢 夏の野の… #その他文学 『青い夢』 満月近い 青い光の中で ”僕は待った”とそのひとは言った ”僕は待ったよ 十分に待った 今度は 君が 歩みだす番” ゆり椅子を動かす そのひとは続けた 不意に 振り向く横顔 時を違えた春の風が 頬をすり抜け 強い目に 触れた気がした 青い光の中でー