『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

色々出てくるな~ーー;。

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 この前書いたように、先月の終わり頃から、台所から外回りまで色々直していただいていました。あれこれ相談しながらの工事で、外出さえもままならない日々。それが、ようやく終わりを迎えようとしています。

 最初は、台所を少し広げ、システムキッチンを換えて、食洗機とIHにするってだけのはずだったんですけど、この前話したように、縁の下をふさいでいただいたり、台所の床全部を変えなければならなくなったり、壁の調整、温水器の買い替え…。思いがけないいろんなことが出てきたんです。

 その中で一番びっくりしたのは、台所の隣にある母の寝室の天井裏の梁が、シロアリに食い尽くされていたこと。電気の配線のため、電気工事の方に母の部屋の押入れから天井に上がっていただいたとき、偶然それを発見してくださったんです。

 言われて天井裏に上がった棟梁、「台所の工事を即刻中断して、こちらのほうを先にやらなくては…」と沈痛な面持ちで話しだされました。

 その梁はすでに機能を果たしておらず、たとえば今夜多少大きな地震でもあれば、必ず崩れ落ち、天井を直撃するだろうというのです。当然天井は落ちる。となると、下に寝ている母は…。

 天井を全部取り外し、ぼろぼろになったかなり太い梁を取り除いて工事していくという、大掛かりで、実は大工さんにとってかなりリスクの大きい工事になるといわれ、最初は愕然としました。それでも、結局は、天井を取り外さずに、台所の工事のために開いていた天井の一部から上に上がり、そこから少しずつ梁を切り取って、今よりは細い代わりの梁を入れ、左右から同程度の補強用の木を取り付けるという、簡単で確実な方法を考え出していただいて、我が家の財布にとってもやさしい結果となったのですけどね…。

 「お父さんが守ってくれたんですよ」と、棟梁。実は、この工事は父がまだ元気だった頃に計画していたもので、「お父さんがああ言っていたから」と工事を決めたことを、棟梁が知ってらしたからそう言われたんですね。

 「この改造を思いつかれることがなければ、あの梁があんなことになっていたなんて、我々でも気づけなかった。お母さん。命拾いしましたね~。あ~。これで俺も安心して寝られるわ~。一時はほんとどうしようかと思った…」と、満面の笑顔です。

 それから、業者さんに来ていただいて、シロアリの被害をチェック。その梁以外には深刻な被害はなく、乾いた地面だということと、今はシロアリの気配もないことから、大掛かりな消毒作業は必要ないということがわかりました。それでも、一応の予防にと、もともとの震源地と思われるあたりに殺虫剤を注射していただいたり、薬剤の塗布などもしていただいたり…。それにしても、どうしてその梁だけ、気に入ったのか…ーー;。

 古い家には、いろんな思い出も、思いがけないリスクもあります。実は、もうひとつ思いがけないことがあったのですが、これはまた明日にでもー。