秋桜
『秋桜』
秋桜の咲く道
片手に 小さな手を握り
手を振るあなたに 応えながら
遠い日の
あなたの涙 思い出してた
難破しがちな二人への
エールの言葉 書いた日に
届けられた
ぺしゃんこの車の写真の記事
言葉が みつからなかった
”ずっと彼のことだけ思って生きてくはずが
情けないヤツですよね”って
左手の指輪に触れ 半泣きの顔見せた日も
”そんなことないよ”としか
言えなかったっけ
情けないのは 私だよ
今だから わかる
ただ だまってあなたを
抱きしめてあげればよかった
たぶん それだけでよかったんだ
ーでも、しあわせそうでよかった…
こんなヤツを
わすれずにいてくれて ありがとう
訪ねてくれて
ありがとう…