『新月』
とりとめない話 しながら
手でふいた ガラス窓のむこう
星達を ながめながら
やっと 言い出す覚悟ができた
ずっと ずっと 考えてたこと
ずいぶんまえに
あなた 聞いたよね
みんなに背を向けられても
二人でいられるかって…
その質問 今も有効?
”だったら?”
携帯の向こうで 低い声が聞いた
そうなったら
そうなったで しかたない
ねぇ
こんなんで 答えになるかな…
その人が笑った
ちいさく 笑った