『秋雨洞』
しずかに 雨の降る日には
ゆっくり 夜が
更けていきます
悲しいことの あれこれは
降り敷く 紅葉に
うずめたし
心に重い 事々は
軒のしずくに あずけたし
雨の音だけききながら
そうっと 体を丸めましょ
ちいさな 明かりが灯る部屋
夢の案内 とどくまで