2007-10-11 おやすみなさい 夏の野の… #その他文学 『おやすみなさい』 ”ねぇ 眠れなくて 闇を見つめ続ける 恐さって知ってる? 眠っても すく目が覚めて 途方にくれたことは?” 暗闇の中で聞く その声は いつもよりずっと 憂いを秘めて そのくせ なぜか自慢げで 私は ゆっくり体を向けて その体を そっと包んだ ”じゃあ 知ってる? 眠るだけ眠ったあとの 気持ちよさ…” くすくすと笑った 抱き合って 笑った