通信教育の教材のリストを眺めていたら、ある語学講座(ある、といわなくても、わかる方にはわかるかもしれませんが…笑)が、目に入りました。CDで特別なやり方をするもので、それに好奇心がわいてパンフレットを頼んでみました。サンプルのCD(第一回のものがそのまま視聴版になっている)に惹かれてのことです。
届いて聞いてみると、なるほどそういうことかと思いました。たとえば、「おはようございます」なら「おはようございます」を、まず発音に注意しながら何度か言わせる。んで、今度は違う言葉を何度か言わせ、その間に、「おはようございます」をはさむ。そういうのを繰り返して、だんだんと覚えさせていくというやり方なんですね。その最後には、「これが完全にできなかったからといって残念がることはありません。80パーセントくらい答えられたら(会話形式なので)、次の段階に進みましょう」というようなガイドアナウンスが添えられています。
「だめだね!」と、私はつぶやきました。私ときたら、こういうのは100パーセントにならないと次に進めないのです。このCD、カメの歩みのように進めている語学学習の助けになるかと思ったんですが、「余計な重荷になるかもしれないから、やめとこっ」。そう思いました。
ところが、お風呂に入ってぼっとしてたら、ふっと思ったんです。「私って、全部そうかも…」。何をやるにしても、100パーセント理解できないと進めない。いや、「進まない」なんだ。いろんなことで足踏みして、同じ所を堂々巡りしてる気がしてるのは、そのせいなのかもしれない、って…。80パーセントくらいで前に進んだとしても、何も問題なく次の段階に進めるのかもしれないのに…。
やっとわかりました。それが私の「思い癖」だったんですね。
(画像は、去年のハナミズキ)