『夢に抱かれて』
髪をなでる手が
”忘れないで”と くり返す
半分まどろみながら
その胸に 体預けて
”忘れないよ”と 私は言った
目覚めれば 朝の光のなか
握り合ってた手もなくて
まぶたにこの手 押し当てて
笑った
ゆだねてしまえば いいものを
あれこれ思う 悪い癖
わかってるよ わかってるったら
夢でまで 言わなくても