『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

どうなんだろう

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 直接は関係ないのに、↓の方のコメで、泣かない男の人の話があって何故か思い出した風景です。
 その日、図書館に出かけた私は、借りてきた本を入れた結構重いバックを抱え、バス停近くで人を待ってました。そこに、こんな声が。
 「だから歩くの嫌だっていったのよ!」
 バス停のベンチに腰掛けた、20代前半かと思える若い女の子の声。その隣に立つ男の子を見上げ、にらみつけてます。化粧は上手だし、可愛い子です。男の子も今風の…、そうだな~。嵐ってグループがありましたね。あの中にいた子に似ていました(あんまり興味がなくて、個々の名前までは把握してません)。
 「ゴメン。もっと近いと思ってたんだ」と、彼は平謝り。言葉からしたら、よその子みたい。観光の途中でしょうか。
 「足が痛い~(捨て鉢に、語尾を上げて発音)!」
 「どこ? どこが痛いの? ひざ? 足首? 指先?」
 彼は必死です。よく見たら、その手に彼女の小ぶりのバッグをしっかり抱えてるじゃありませんか。ベンチにふんぞり返るようにして座っている彼女は手ぶらのようでした。
  彼は、マッサージ師さんかなにかのように、必死に彼女のひざをなでるわ、足をさするわで、近くにある病院からの帰りのおじいさんが、ちらちら見ていっても、お構いなしです。そうそう。その近くに立っている私も、見ない振りしてちらちら見てましたけどね(^^;)。
 そのうちに、彼女は言い出しました。「もう待てない~。嫌だもう~! バス来ないじゃない~」。
 おろおろしだす男の子。さらにわがままを言い出す女の子。怒っても不思議じゃないような、悪口雑言のオンパレードです。
 私は思わずこぶしを握り締め、心で言いました。「月夜ばかりじゃないそ!」。

 何かそこまでのいきさつがあるかもしれないし、目くじら立てるわけではないけれど、いったいこの子のどこがいいの~と、私は彼に聞いてみたかった。もちろん、彼がそれでよければいいんですけどね…。今はこれが普通なのかな~。違うよね~?