ホタル降る(?)夜

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 ホタルを、見に行ってきました。毎年、数千のホタルが飛び盛るといわれている場所に。以前一度出かけたのですが、ついでに、でしたので、時期的に少し早く、それなりに楽しみはしましたが、ピークには程遠い感じでした。今年こそと思っていたところに、「2日前は2000匹いた」、という話。行かないわけには行きません。まっ、今回も用事がらみでしたけど…^^。
 
 そこは、古い神社の境内。広い敷地は公園になっていて、小川が流れ、木々に囲まれた歩道に沿って歩いていくと、大きな池があったりする場所です。出かけたのは9時少し前。すでに、家族連れや、友達同士や、職場のグループとかの方がいらしていて、もちろんカップルの姿もあるようでした。ようでした、というのは、何せ、明かりを排除した闇の空間なので(とはいっても、そこを出てしまえば街の明かりに囲まれた場所なので、限度はあるのですが)、その話し声&シルエットでの判断だからです。

 そして、一つ目のポイントに。そこまでのちらほらから、ちょっとしたイルミネーション状態に。思わず、笑みがこぼれます。おもしろいことに、それまでどんなに身内のことを話していても、そういうポイントに出くわすと、誰もそんな話しはしなくなるんですね。ただ、飛び盛るホタルに同じように歓声を上げ、見入り、人によってはため息をつく…。

 奥まで行くという人について、少し先まで歩いてみることにしました。その道すがらに聞いたのは、ホタルはとてもデリケートで、騒音や光りに弱い。だから、ほんとは、余り大声で話したり、フラッシュなどいたずらにたいてはいけないということ。そして、普通のカメラではうつりませんよ~というお話でした。

 そうだったんだ~。ホタルはデリケートだというのは知っていました。それまでとても飛び盛っていた場所でも、ちょっと水質が変わったり、護岸工事などで、川を囲むのがコンクリートになってしまっただけで、まったくいなくなってしまったとか聞いていましたから。それでも、音や光にまで敏感だとは知りませんでした。

 その方達は、暗い中をどんどん進んでいかれますが、私は途中でさよならすることにしました。この先はもっと暗そうです。暗闇に目は慣れてきていたのですが、帰り道、1人になるにはいささか恐くなったんです。暗いのは結構平気な性質ですが、その私が恐くなるくらい、暗く静かな道でした。

 その人たちと別れたのは、幾つめかのポイントの橋の上。そこから、はるか眼下を遊ぶホタルの群れをしばらく1人で眺めました。川の流れの音だけの静寂のなかで…。人がとぎれた間ですから、すごく長い時間ではなかったのですが、たった一人の贅沢な時間でした。そこに、どっかで聞いたような言葉が…。下からやってきたのは、韓国からのお客様のようです。彼らは、私と同じ位置に立ち、「うわぁ~」と声を上げます。そして何か一言。そして、沈黙。同じですね…^^。

 それを潮時に道を戻った私は、最初のポイントで唖然。増えてるんです。とんでもなく…。歩いていると、そこをどう歩いても、ぶつかりそう…。それでも、その姿のはかなく優雅なこと…。肩にとまってくれたので、この手にもとまってもらおうとしましたが、私はずっとは岩になれなかったみたいです…^^;(「岩になりたい」参照)。

 それからしばらく、さらに増える光を楽しみ、私のホタル鑑賞会は終わりました。その静寂が、心に残っています。まだちゃんとは整理できないままに…。出来なくていいのかもしれません。感じていれば…。


{画像は、ホタル情報のをいただいてきました)