『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

「豆まき」は、魔滅から来てるのかぁ

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osyogatunoamari



 節分が近づいてきましたね。今年の節分は、2月2日なんだそうです。知り合いのところにいつもの通り3日で恵方巻きを頼んでしまっていた我が家。恵方巻きは元々あった習慣行事ではないんだろうから、豆まきだけ2日にして、恵方巻きは3日でいいやとそのままにしていたら、昨日そのお店から、「3日でいい? 変更できますよ」と再確認の電話が。はい。ありがたく変更していただきました。


 それにしても、です。節分って2月3日に固定されたものだとずっと思ってました。それもそのはず、2月2日が節分なのは124年ぶり(1897年。明治30年以来)なんだそうですよ。ところが!100年以上前でなくても、2月3日じゃなかったことがあるらしいんです。1984年(昭和59年)は2月4日だったんだそうな。

 そういう話、今まで一度も聞かなかったような気がします。何にしても、今のように「節分には恵方巻き〜♪」とか、テレビなんかで流れていなかったんじゃないかなぁ。


 その恵方巻きですが、江戸時代に大阪の花街で始まったとか、いろいろ説があるようなんだけど、全国区になったのはいつかしら…と調べてみると、やっぱり昔からのものではなく、バレンタインデーにチョコを贈るとかいうのとおなじように、商業的な意味合いで広まったらしいんですね。それも、「◯◯屋本家」とか、「元祖◯◯屋」とかいうのと同じで、これにも説が色々あるみたいなんですが、私が見たのでは、広島のコンビニで、多く売れ残るのを避けるために「恵方巻き」としてキャンペーンを始めたのが最初か…とされていました、その頃以降広まっていったのだとしたら、1984年より後のことになりますから、私が2月3日が節分だと思いこんでいてもおかしくないなと思ったりして…。


 ところで、節分って立春の前の日ですよね。その春分の日ってね、国立天文台で決めているんだそうですよ。もちろん、ふつうの時とうるう年違いのことなど、自分で計算すれば個人でも知ることができるんでしょうが、公式には国立天文台での、あれこれの細かい計算をして導いている日にちになるらしいんですね。

 もちろん立春だけじゃなく、もっと細かいことの日にちも、毎年2月最初の官報で翌年の暦要項(れきようこう)として発表されるんだそうです。カレンダーや手帳のメーカーさんたちは、これをもって制作にかかるんだそう。


 平安時代の宮中で、立春の前の日(立春をもって新しい年とすると大晦日にあたる)に、桃の木で作った弓矢で魔を払う行事が元になり、江戸時代にはこれが転じて民間行事になったといわれる豆まき。魔を滅する→魔滅(ま・め)ということで、豆をまくことになったらしい…という話もあります。

 節分に関して色々調べてみると、古来鬼とは、病気や飢餓、災害などのことを言ったらしいんですね。子供の頃から、鬼だって良い人(鬼)もいるだろうに追い払っちゃうんだな〜と心苦しく思う気持ちがあったんで、豆まきってちょっと控えめにやってたんです。鬼が生物ではなく、そういう災厄のことをいうなら、もっと思いっきりやれば良かったなぁ。

今年は思いっきり勢いよくやるとしましょう。コロナ禍も成層圏の向こうに飛んで行け~!っとね。

 ちなみに、私のように楽しそうなことには乗っておこうと思うかたに伝言。今年の恵方は南南東だそうですよ。



※画像は、節分に関係なくて、お正月前に買ってあったくわいを、母にあ〜だこ〜だ言われながら今になって煮てみたものです。季節ものってことで…。