二つ前の記事で書いた「金持神社」のお話。その続きです。
ここで書くつもりの長浜神社のお話の前に、「金持神社」関連お話を。
昨日、ローカルであったテレビ番組で、思いがけず金持神社が登場しました。金持神社のある、昔の言い方で言えば「伯耆の国」は、日本刀の原材料としての「たまはがね」が多く産出された場所というだけではなく、ある時期で言えば、日本刀の八割がつくられていた場所で、それも、名刀が多くつくられているというんです。
代々の「権力者」が持ったという名刀もここの名工の作であるという話でした(春日大社かどこかで、その展示会が開催されているというに関連しての番組だったよう)。そんな話は、とんと聞いていませんでした。偏った歴史を教えるなら、こういうことを教えてくれたほうが、この伯耆で生きる子供たちの力になると思うんだけどね。
さて、話は変わって、金持神社に分祀したという出雲の長浜神社のお話です。そこってどんなとこなんだろうっていうだけの興味で検索してみたこの神社。出雲神話―くにびき神話にまつわる神社だというのは、金持神社のことを検索した時に見ていたんだけど、なんかね~、楽し気ですよ。
長い長い石段の参道を進んだところにある(ただし、上まで行ける車道あり)というこの神社は、元々は妙見社(妙見大社ともいわれる)といい、妙見信仰(国家鎮護や武運長久などのご加護があるとされる、北極星や北斗七星にいる)にまつわる神社。
この主祭神様のヤツカミズオノミコトについては、くにびき神話(この出雲の国はまるで細長い布のようだから、どっかの土地を継ぎ足して大きくしようと、海の向こうの一部を崩し、綱で引っ張ってきてくっつけたという伝説)があり、豊臣秀吉が明への戦いに赴く時に、武将たちが先勝祈願したということから、スポーツの必勝祈願に訪れる人がお尾いと言います。また、土地を引っ張ってきちゃったことから、不動産を扱う人の参もおおいとか。ある意味でそうか、とも思うけど、開運のおかげもあるといわれるらしいんですね。
これの何が楽しい?とおもうでしょ? いや、それじゃなく、楽しいのはここでのあれこれです。
くにびき神話のお話が漢語(というのか?)で書かれているのの一文字を選んで書いてお供えする。
…とか、
身代わりとなって、人々を災害から守ったと言われるお稲荷さんもこちらにあることからか、これにお願いを買いて奉納する。
…とか、
こんな色とりどりのろうそくを一ついただいて、灯火、清めのお水に浮かべる。
…とか、
海に入って見そぎをした方が、そのしるしとして、撃ちあげられていた海藻をかけて置くとことか、
確か、奈良のどこかにあるという三つ鳥居のようなのとか、やってみたい、見てみたいと思うアトラクション(おいおい)がたくさんあるよう。
駅から車で15分とされていますから、とんでもなく遠いところでもないようす。出雲大社に行ったら、ついでに(というと申し訳ないかもだけど)行ってみたい場所ができました。