『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

「かねもち」じゃなくて、「かもち」ですから~前編~

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kamotijinjya




  昨年末からの風邪の不調を引きずっていた毎日がやっと落ち着いてきました。そんな中でも、ちらちらと見るネットで、年頭から何度も見かける二つの固有名詞があったんです(ひとつは、「年頭だから、そういう話題がよく出てくるからだろう」と思えるのなんだけど、もう一つは、「何で?」という固有名詞だった)。ぼーっとしているうちは、そこで頭が止まっていたんだけど、多少ちゃんとしてくると、そのことが気になってきたんですね。

 ヤフーブログから読んで下さっている方の中には、覚えていてくださっている方もあるかもしれないんだけど、「本屋さんで買う気はないのに目が止まった本には、何かしら(私にとって)役に立つことが書いてある」という自論を持っているんで、もしかして、ネットで同じ言葉を見かけるのにも、何か意味があるのかもって思ったんです。

 で、とりあえず、わかりやすい「年頭だから…」の方を追いかけてみることにしたんですね。その固有名詞とは、「金持神社」。

 この神社は、鳥取県の西部の山間地にある、日本で唯一「金持」を標榜する神社です。まえにローカルニュースで、その神社の動画を見たことがあったんだけど、宝くじが当たるようになる(?)とかで、小さいお社ながら多くの方が来ていらっしゃるという話でした。

 そういうのって、な~んか胡散臭く感じませんか? たいしてご利益もないのに、そういう噂が広がれば参拝客が増える…。まして、そのちかくには、その関連のグッズなどを売るお店もある…と聞けば、「ふるさと創生タイプ」の話のようにも思えてきます…。そんなわけで、その時はそれっきり興味を持たずにいたんですが、そういえば、どういう神社なのかしら…と、ちょっと興味を持ったんです。

 金持神社―。これ、「かもちじんじゃ」と読みます、そこまでは知ってました。この「かもち」は地名。

 このあたりは昔、日本刀の原料である玉鋼(たまはがね)を多く産出したところだそうです。玉鋼。結局は「鉄」なわけですが、この鉄のことをその当時、「金」と呼んだ。つまり、「鋼が(たくさん)出るところ」=「金を(たくさん)持っているところ」というのが地名の所縁なんですね。それが、どっからか「ね」が抜けて「かもち」となった…ということのよう。とすると、金持は受け狙いの名前ではないということになります。

 多分。この神社の名前を見た人が「金持ち」と勘違いして、「金持ちになれますように~」とでもいって参拝し、宝くじでも買ったらホントにドンと当たっちゃった。そこから、「あそこに行くと、宝くじ当たるぞ~」って話が広がって今の賑わいになっている…というようなことなんじゃないかなと思うんけどね。

 人の願いが集まると「特別な力」が宿るといいますからね。ネットで見てみても、御礼の絵馬がたくさん奉納されTげいるようで、ホントに当たっている方(それも高額当選)が数多くある様子。いや。ビックリ。神様スゴイ…(胡散臭いとか言ってたくせに)。

 ところで、ここっていったいどんな神社なんだろう。そのあたりが、気になって、ちょっと調べてみることにしたんです。