細かい話は、いくら童話でももったいないのでここでは話しませんが、ひとつの見方でいうと、人に愛されながら、自分からは愛することを知らなかったネコが、人(ねこ)を愛したことで変わっていく話とも言えるでしょうか。
これを読んで、ちょっと言いにくいというか、どても面映いんだけれど、「愛」について考えました。どんなにたくさんの人に愛されても、自分が愛することがなければ、それはとてもむなしいこと。
では、振り向いてくれることがなくても、思い続けるのはどうなんだろう、とか、それがどういう出会いでも、付き合う期間がどうでも、永遠の愛をはぐくむことが出来るんだろうか、とか、いろいろ考えていると、だんだん疲れてきてしまいます…(涙)。
結局、人の心は、理屈で動いてるもんじゃないんですよね。人を思うこともそう。理屈で考えると、どんなにおかしいと思っても、心が求めるときもある。そういう出会いもある。
スクリーンでは最後の、「四月の雪」を、おととい見てきました。この二人の恋(あえて、愛という言葉は使いません)は、そんな感じでしたね。
余談ですが、私にとってインスは、最後には、ある意味でとても強い男の人になりました。