『潮騒』
白衣 鈴
君のかわりに
海からの風 抱きしめながら
目をとじた
驚きと 混乱と
苦しみと 哀しさ
君への 愛しさだけが
救いだった日々
遠くなるごとに 思いだす
哀しいほほえみの ひとは
現在(いま)を生きる女(ひと)になって
ここにいる
目を開いたら
そっと ほほえもう
そして 君を見送ろう
君がしあわせであるように
君が
しあわせに なるようにー